柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

地元

2011-02-17 08:05:35 | Weblog
不思議に中国新聞にだけ、先の千葉国体での山口県選手団の「不正疑惑」問題が載ります。山口県の選手としての資格問題です。大マスコミが無視するのは、八百長問題と同根なのでしょうか。高校野球に始まってこの問題は線引きが難しいことでしょうが、いいえその実は、そう言って、難しいと腕組んで首かしげながらそのままに放ったらかしにしているだけです。わざと曖昧のままにして、慣習とやらに乗っかっているだけです。二井知事もそう言ってるそうです、慣習的な選考に則っただけだって。うむ。どういう規則なのかは詳細は知りませんがどうせこんなことでしょう、地元選手と認定するには住民票が大会何年か前までに地元にあること、主たる競技の場が地元にあること、少なくとも高校生までは地元にいたこと、とかとか。何年前までにとか何歳までとか、そういう決まりは違反の温床ですね、中国のペアスケート選手の年齢詐称まで例に引かずとも国内でもありふれたこと。形式に流れますから。競技の場と言っても、山口県みたいな田舎にどれほどのものがありますか。全日本級の選手なら中央に出て行かないと練習もままならないことでしょう。地元出身(地元生まれ)とか高校まで地元にいたとか、そういうことにすれば、応援する方もわかり易いですよね。でも、現実の問題として、スポーツ留学なんてことが平気で行なわれてますからね、高校野球に象徴されますように。楽天のマー君は関西の子です、それが北海道の高校でああなった。あの子は北海道ですか、関西ですか。都道府県別の駅伝がありますね、あれにはふるさと選手なんていう枠があります。これも詳細を知りませんが、活躍の場とか就職先の企業の本拠地ではなく、出身地あるいは出身校で決めるんでしょう。あの福士も青森で出たり、今年は京都で出てましたね。あれです。でもあれもどうかな、ですわね。誰もが持ってる強い地元意識(プチ・ナショナリズムなんて言いますが)を煽るから、高校野球があれだけ人気があるんですね、県別の競争は全てがそうなります。だから選定基準なんですね。慣習慣例という曖昧に流れてきた怠慢なのですが、そう流してきた恣意でもあり、暗黙の了解であったわけですね。国体は何でも開催県が一番にならねばならぬという(それこそ)慣習があるそうで、この開催を機に施設の充実ができる一方で、選手も育て集めなければならぬというわけです。事実当県、山口県でももう何年も前から寄付件集めやら選手の強化という名の掻き集めがなされています。八百長問題で盛んにその証拠として示されるデータ、7勝7敗力士の勝率は跳ね上がるというヤツそのままです。開催年の前何年かで成績が上がって、開催年に優勝して(天皇杯、皇后杯を獲って)、その後はずるずる知らん顔。体面だけで大金をばら撒くと言う、悪しき慣習です。ばら撒かれる方は仕事が来るんですから有難いこと、体育館やらトラックやそれぞれの競技場が整備建設されます。でもそれだけです。ま、それだけでいいんですがね、十年やそこらは綺麗な設備を使えますから。後のメンテナンスなんて知りません。国体自体の存在意義が薄まっているんだと思うのですが(関係者は大真面目です、関係者しか気が向いてませんが)、これも公共事業の一環ですから、そう思えばまあ見ていられるかという代物。地元選手と普通に思うのは、やはり出身地でしょうね、出身校でしょう。大学ではなく、高校、中学です。あちこちから集めてきているんじゃない、地元の子ばかりのチームには肩入れするでしょう?こういう単純な線引きです。でも、出身地とすると、生後すぐに転居したとか、母親の実家で生まれただけで実際の住所は違うとか、そういうあれこれが挙がってきましょうし、出身校でも同じように疑義が湧いてはきましょう。でも、普通の感覚を大事にすべきなんでしょうね。地元の子ってどうよ?いかがですか。
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