柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

偽善

2011-02-10 08:19:04 | Weblog
八百長問題、本家の週刊ポストが吠えてますよ。それ見たことかと大特集でページ割いてやるのかと思えば、今週号はえらくあっさりと終わってますが、これが序章ってことでしょう。一度ご覧になればいいです。千代の富士やら時代時代の花形力士達の間で八百長(注射という隠語です)が蔓延していたことはすでに暴かれてます。週刊ポストは、こちらの摘発を全く無視してきた協会と大マスコミ(という表現です、全国紙やらTV局です)に噛みついてます。もう一つ八百長問題に関わったのは週刊現代です。こっちも黙っちゃいません。是非今週号お読みになればいいです。大相撲の「伝統」をお知りになるでしょう。もっともこの二誌は袋とじ付きの、昔ながらの裸満載系、男の週刊誌系で、新潮、文春、朝日とは色の違うモノなので、別のページには眉を顰める向きもおられましょうが。
 アメリカ運輸省のトップがトヨタの車は問題なかったと公式に調査結果を発表しました。TVで流れる映像からは謝罪のニュアンスはなかったです。日本なら、あらぬ疑いをかけて申し訳なかったとくるところでしょうが。このトップは急発進で問題になった時に、トヨタに乗るなと公言した御仁です。で、あれだけバッシングして、トヨタの社長を議会にまで呼んで宣誓までさせて振り回して、実際に売り上げが落ちての大騒動の末に、ケロッと問題なかったと言う。昨夜TV見ながら思わず私も、アメリカらしいこと、間違いを間違いと認めるは早いわ、と感心したことでした、これは八百長問題やら小沢さんの問題やら一向に白黒つけられない(つけようとしない)日本人の性向との比較でもありましたが、いやいや、こういう風に思わせるのが向こうさんの手口、策略であるわけです。あれだけ叩いたのは、根強い日本バッシング(敵さんは反日の民主党ですから)が元ですが、アメリカの象徴でもあったGMがあれだけ傾いた時期でした、トヨタ始め日本車の席巻に歯噛みしていた時に、まさに時宜を得た好餌だったわけです。ヒステリックなおばちゃん達を登場させて「死にかけたわよ~」と叫ばせる、世論を沸騰させる、これです。で、GMが持ち直してきたこの時期に、トヨタ車の電気系統には問題なかったとやる。公平さを強調してそれに隠れてシレっとしている。その実はGM擁護策だったというわけです。もっとも自国の象徴産業が外国製品に負けている時に国が対策する(自国内で対応する)ってのは責められることでもないわけです。そのやり方ですがね要は。これが民族性でしょう。エグイことをやるだけやっておいて、その後に過ちはきちんと認めるなんて清廉さを押し出して事足れりとする。やることをやった後ですからね、ずるいことには違いのないことなのです。同じ土俵に上がりたくはないことですが、お人よしのままでもいけないんでしょうね。そう思うことです。
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