柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

人道

2011-02-25 08:18:58 | Weblog
どこかの球場で、観戦中にファウルボールが飛んできて目に当たり視力障害が残ったので賠償せよという訴訟、ここで以前に書きました夫婦別姓での婚姻届不受理を憲法違反と訴えたもの、いずれも訴え自体を棄却、つまり裁判所が門前払いしたそうです。至極当然、全く順当。どちらも常識判断の範囲内ですよね。ナイター(に限りませんが)中継途中にも何度も場内アナウンスしてるのが聞こえますよね、ファウルボールの行方には十分注意してくださいって。甲子園ではバックボードにそのまま文字が浮かんでます。球場に見に行くということはその危険を承知の上のことですわね。それがかぶりつきの砂被りの席だったとしても同じことです、選んでそこに高い料金出して坐ってるのはあなたですから。防護ネット被されたら砂被りじゃなくなるし第一。きっと球場側もあれこれ謝ったはずですよ、いきなり「儂ゃあ知らん、ボーっとしてるあんたが悪い」なんて言うわけがないです。夫婦別姓の件もそう。ゴリ押しすればいいと思ったら大間違い。まことに順当な判断と思いました。
 天声人語、カダフィー非難です。人道への罪、だそうです。おお、東京裁判!法律も何もない所へ、人道への罪なるモノ持ち出して敗戦国を断罪、戦争責任者たる概念を作りだして(AのBのCのと)報復裁判したあの判決そのままです。人道ってなんです?中国はいいのかい?ったく自分勝手なことです。身振りの大きな、人の命は大事ですっていう公理の陰に隠れるいつもの仕業です。昔カダフィーがクーデターした当初、天声人語は、この世のものならぬ純粋さを感じさせる、と書いたそうです。おいおい。純粋さなんてのは賞讃の言葉ですぞよ。もちろん皮肉や嫌味を込める場合も多いですが、それは隠し味の筈。ここでの論調は、当時から危険の匂いを嗅いでいた、と自己賞讃ですが。こりゃ語るに落ちた感です。最後に、血のにおいでなくジャスミンの香りに時代を譲れと〆ます。いきなりジャスミン?つまり中国のことなんでしょうね。ジャスミンの歌に関わる報道統制が敷かれた中国のことでしょう。中国を褒めてるの?中国みたいにうまくやれよって?そうなら、朝日さんが言いそうなことですけれど、よくわからないなぁ。人道の罪はどうなったのよ?ですねぇ。
コメント
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