柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

評価

2008-12-22 08:08:47 | Weblog
昨日が冬至だったそうです。一陽来復でありまする。日の短さは昼の陽射しの柔らかさというか、二時三時から夕暮れの佇まい、茜色トーンのもの悲しさで感じることができますが、少し早起きされると如実です。今朝は雨模様ですから余計にそうだったのですが6時半で外はまだ真っ暗です。晴れた日でも、6時半ごろからやっと山の端に明るさがさしてくるのです。闇に色塗っていくような綺麗なグラデーションはいつも見とれます。モーニングムーンが残っていたりするとこれまた乙なものです。大体夏至や冬至の前後一ヶ月くらいは毎日同じような明け暮れですが、一旦日が長く(短く)なり始めるとそれこそ文字通り日一日と変化していきます。悠久の昔から静かに毎年繰り返されるこのリズムに同調して私達の命も跳ね沈むに違いないのです。早起き(早寝しないと続きませんから、つまりは早寝早起きです)は三文の得。もちろん即物的な意味ばかりではないこと皆分かっていますが、事実として体で感じるのもいいものですよ。お勧めします。
 佐藤首相が1965年にアメリカに対して、中国と戦争になったときには核を使用してくれ、その際には日本に核を持ち込んでくれて構わないと密約していたとの公式文書が公開されて、NHKは非難調で報道しています。つまり表向きは非核三原則を主張し続けて、その功績でノーベル平和賞まで受賞したのに、裏ではこんな交渉していたんだ!なんて奴だ?!という調子の報道です。この3カ月前に中国が核実験に成功して核保有国になり、東西の冷戦がピークになっている時期です、首相の対応は至極真っ当なことです、非難されることではありません。世界唯一の被爆国としての態度(現在に至るまで大きな足枷になっていますが)が必要である一方で、世界情勢には適格に対応しなければなりません。表の顔(世界に、国民に向けるメッセージ)と外交交渉とは別物です。当然です。核は作らない、持たない。ここまでは首相強く守ったわけです、アメリカは核保有を勧めたにもかかわらず。が、持ち込ませないについては政治的判断がなされたということでした、陸上(国土)と海上とを区別して判断したわけです。非難されることではないですね。どころか、岸、佐藤の時代にはまだまだ国防という意識が本当に強かったという証でしょう、国民が任せていても大丈夫な為政者がいたということ。おらが国さの兄弟宰相の評価はまちまちなんでしょうが、国家天下を第一に考える肚の持ち主であったことは確かなことです。こういう文書が出てくれば来るほど評価が高まるべきなんです。非難する理由がどこにありましょうか。中国は常に脅威の的なのであります。仮想敵国までは言いませぬが。
コメント
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