ため息

１２月８日は二つ（もちろんそれぞれの方にはそれぞれのメモリアルがおありでしょうが）の記念日です。一つは先の戦争の開戦日。帝国陸海軍は今八日未明、英米両軍と戦闘態勢に入れり。宣戦布告したのは英米蘭だったのでしたね。大東亜の（欧米植民地化からの）解放という大義、日本封じ込め戦略（ＡＢＣＤライン）への対抗、という教科書には決して載らない側面を知ったのはいつだったか。侵略なのか進出なのかという疑義を６０数年放置して、今回の空幕長の文章で面食らった人々。そして今回も本点に触れずに問題すり替えて（文民統制という曖昧に投げ入れて）やり過ごそうという魂胆です。嫌な人は見たくもないでしょうが、保守月刊誌はこの問題満載です。正論、諸君！、こういう考え方もあるんだと読んでもらいたいと思います。今日の新聞、朝日毎日がどう書いているか興味あったのですがあらら、社説も触れてないわ。田母神さんの時にしっかり批判したからいいんでしょうか。あちらにはあちらの都合があるということでしょう。もう一つはジョンレノンの命日です（向こうでも命日があるんでしょうか）。日経のコラムが採り上げてます、これもびっくり。世界平和のうんのかんのというまとめで、凡な採り上げ方ではあるのですが、この新聞のコラムというのがミスマッチに思えて面白いことです。８０年でした。大学生でした。あの時の気持ちは忘れません。他人が死んであんな気持ちになったのはあれが最初であれ以来ありません。ポカンと抜けた感じ。時間が止まった感じ。ジョンが好きだったんじゃないんです、あの時分はジョンのかっこよさがわかりませんでした、ポールを追いかけてましたから。でもあんな感覚でした。あれはいい経験したと思っていますが、２８年です。ジョンだけが歳をとらないという、これまた凡な感想ですが。
　福岡マラソン、２時間６分台。日本人はやっと９分台。いまだにサブテンのレベルなんですね。男子マラソンが世界についていけてないこと、はっきりしました。箱根やら実業団駅伝やら、それなりに人気があって視聴率とれる競技なのに、実力のほどはこの程度です。いえ、箱根は日テレがあれだけ煽るだけのもの、あそこでこれでもかとヒーローに持ち上げられた連中がただ一人としてトップランナーになったかい？という話です、レベルの低さは昔から有名です。瀬古、谷口、近いところでは駒沢の藤田くらいのものですから。世界記録は３分５９秒です。遙か彼方。道は遠いですねぇ。
　千葉の保育園児殺害事件、犯人見つかっても母親は振り上げた拳を降ろせない辛さが加わりました。２１歳の男は知的障害者だそうです。母親と二人暮らし。こっちの母親もどうにも辛いことでしょうね、一生面倒見ていかねばならぬと毎日がきっと緊張の強い事であったでしょうに、です。世間はきっと強く叩きません。被害者側も表だって非難しにくいでしょう。本人じゃなくて制度、社会安全策に問題をすり替えるしかなくなって。辛いことでしょうね。見ている側もため息が出るばかりです。小泉某の事件のため息とは明らかに異なりますが。