柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

修飾

2008-12-01 08:41:17 | Weblog
今朝の毎日新聞四コマ漫画、この漢字あの人どう読むか聞いてみたいというオチです。順風満帆、一期一会。笑いました。前者はさしずめ「じゅんぷうまんぽ」でしょうか。後者は・・なんだか想像するのも怖い気がします。
 当地の騒動鎮火しました。潮が引くように報道陣がいなくなりました。あっと言う間にいなくなりました。その結果が先週、今週の週刊誌を飾ります。柳井の文字があちこちで踊ってます。こんな所まで写すか?という写真もあり、両親の来し方もこれでもかと暴かれて気の毒に。週刊誌のいつもの手法です、よそ事としてみている分には単に読み物ですが、両親の話やら同級生への取材のえげつなさやをら直接に事情を知って読むにやはりこの剔りはきついかなと思うことです。そして人の口の怖いこと。本人は取材者に聞かれるままに悪意なく答えているんでしょうが、皆正直に話してしまうんです。どう修飾されてどんな文脈でどんな言葉で記事になるのか、わかりもしませんけれど考えもしないでいわばペラペラ喋ってしまう。いや、こう表現すると思慮に欠けるってニュアンスが加わります、そうではないです、みんな悪意なぞ無いのですから。あの人はいい人ですよ、あの人があんなことするなんて・・と皆が言えば言うほど影が色濃くなります。むろん週刊誌はそのコントラストを強調します。何ページも割いて幼少時から掘り起こします。ううむ。かの首相は新聞は読まないと言い放ってます、偏向していると言いたいのか、恣意の修飾が過ぎるからと言いたいのか。自分の一言一句片言隻句までも活字になる立場であればこそ、意の正確に伝わらないジレンマというか恣意のねじ曲げを何度も経験すればこその言葉だと(善意に)解釈しますが、この手の事件の当事者関係者の思いもきっと同じことなんでしょうね。こんなこと言ってないとか、何これ?という事実誤認やただの風評の類が真実のように書かれて、改めてペンは剣よりも強しなんて諺やらペンの暴力なんて言葉や第四権力なんて謂を思い出す、というより叩き知らされる。東京からこんな片田舎に飛ばされて、それなりに取材しないと上司に文句言われる、とにかくなんとかやっつけるしかないわけです。で、相手は純朴な田舎のおじさんおばさん方ときて、何でも喋ってくれるし。適当に色つけて記事にすればいいってわけで。迷惑。うむ、迷惑です。でも、そもそも事の初めはってことになれば、仕方ないかと妙に収めてしまうのも確かな心の動きです。新聞もTVも週刊誌もどれが正しいじゃなくて、どれもこれもを合わせ読んで見ないと怖いことであるなと改めて思うことでもありました。
コメント
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