ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

原発@ドイツの場合(お堅い話題ですみません)

2008-09-10 15:59:37 | 雑記
全く興味ない人には申し訳ないのですが、昨日取り上げた 原発 の話題をもうひとつだけ・・・



私は原発やエネルギー問題の分野は全くの素人ですが、昨日のフランスのトリカスタン原発事故がらみのことを調べていたときに、
「ドイツ」の原発は廃絶の方向に向かっている ということを知りました。

現在、欧州で最も原子力発電所の数が多い国がフランス(59基)で、2位が英国(23基)、3位がドイツ(17基)となっています。

環境先進国といわれるドイツでは、長年の議論の末、
2002年4月原子力エネルギーの利用を廃止する改正原子力法が施行されました。

この改正法により、新規の原子力発電所建設・操業の許可の禁止はもちろん、現在稼動している17基を年々廃止していくことになりました(2024年までの廃止予定案が出されています)。

廃止の主な理由は、重大な事故が起こる危険性が高いこと です。
また、環境保護といった点からも、結果としてドイツ国民の3/4が原発廃止を支持しているといわれています。

原発に変わるエネルギーとしては石油がありますが、ドイツでは、再生可能エネルギー(ソーラー、風力、バイオマス、地熱、水力)に力を入れていく方向とのこと。

現在、ドイツではエネルギーの半分以上をバイオマス(エネルギー源として再利用できる生物から生まれる有機資源のこと。もみ殻やワラ、家畜の糞尿、おがクズ、生ゴミ、廃油などの廃棄物系と、トウモロコシやサトウキビなどの栽培作物系のものがあります)から得ています。

続いて水力発電、さらに近年は風力発電の増加が目覚しく(技術では世界1位)、地熱利用、太陽光発電(ソーラー技術では日本に次ぎ世界第2位)の発展が期待されているようで、すでにCO2排出量の削減においては、かなりの実績が出ているようです。


果たして、エネルギーを得る方法としては何がいいのでしょうか?

原発が最適なのか?云々・・・といったことは私にはまったくわかりませんが、
昨日のフランスの例といい(原発事故があっても廃止を唱えるのではなく、ワインのAOC名変更を求めただけ)、原発そのものを廃止しようとするドイツの動き(オランダも原発廃止方向で、すでに国内で1基のみしか稼動していない)といい、国民性が現れているように感じました。


いずれにしても、エネルギー問題は全世界共通の大きなテーマのひとつですね。


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