ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

熱劣化ワイン検証会

2014-11-03 09:29:00 | ワイン&酒
先月、友人宅で行なわれた 「熱劣化ワイン検証会」 に参加しました。
この夏、友人がミニセラーの電源ダウンに気付かないうちに吹いてしまった(と思われる)ワインを検証する会(飲み会)です。

問題のワインはこちら。


左より)Daiatom 美夜 2010 Ch. igai Takaha 波紋 2012 Ch. igai Takaha 風音 2012

こちら3本はカリフォルニアワインで、美夜と波紋はシャルドネ、風音はピノ・ノワール。


左より)Providence (POMEROL) 2009 PAVILLON ROUGE DU CH MARGAUX 2008

この2本は仏ボルドー産。Providenceはメルロ、PAVILLON~はシャトー・マルゴーのセカンド。

いずれもいいお値段のする上等なワインなので、これが熱によりダメージを受けているとしたらショックですよね。



結果、最も状態が微妙と思ったのが「美夜」で、粗い雑味、ザラつきを感じました。
次に微妙だったのは「パヴィヨン・ルージュ」で、本来の状態ではないと思いました。

逆に、タフだったのは「波紋」で、まったく問題ない状態では?

偶然にも、「美夜」「波紋」「風音」を翌日に試飲会で飲む機会があり、比較したところ、やはり「美夜」は別物でした。
ブースにいらしたオーナーにこの話をしたところ、アルコール度数といった要素の強さの違いが影響しているかも?とのこと。同じシャルドネでも「波紋」はアルコール15%、「美夜」は13.5%。酒質も「波紋」の方が強いのです。

「風音」と「プロヴィダンス」は、まずまずの状態でした。
赤ワインということもあったと思います。

結果、熱劣化といっても、デリケートなものは影響を受けやすいでしょうが、アルコールが高いものや酒質の強いものは意外とタフだとわかりました。
貴重なワインを熱劣化価格の参加費で飲めて、逆に申し訳なかった気がします(笑)





これらを確認後、エグリ・ウーリエのシャンパーニュで仕切り直し
その後は、怪しいワインを持参した人のワインの検証会も行なうことになりました。


「シャトー メルシャン 甲州 辛口 小樽仕込み 1999」はクローゼット10年熟成とか(笑)


コルクがもろくなっていました 味わいも少し苦さが出ていました


「KENWOOD Zinfandel 1995」もクローゼット熟成品(笑) 
トマトソースの料理を違和感なくいけました。


こちらは無問題の豪州ヤラ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨン「HODDLES CREEK」


話題のルーシー・マルゴー 「ヴィレッジ オブ ティアーズ ピノ・ノワール」も登場
(豪州アデレードヒルズ)




食事もたくさん用意していただき、結局いつものワイン会となりました(笑)


前菜に出していただいた、生ハムでブドウを巻いたものが絶品!



今回もよく飲みました

ワインをご用意いただきましたWさんをはじめ、皆さま、ありがとうございました 。


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