ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

1960年代の古酒ワインを堪能

2009-08-23 15:10:32 | ワイン&酒
久しぶりに、古酒 をゆっくりと堪能する機会がありました。



Champagne Brut Blanc de Blancs Milesime 2000 Pertois-Moriset
(フランス、シャンパーニュ)

メニル・シュール・オジェのRM生産者。
繊細なシャンパーニュで、酸味が軽快で爽やか。



Franciacorta Collezione Rose 2001 Cavalleri (イタリア、ロンバルディア)

世界に多くの発泡酒がある中、本家シャンパーニュと肩を並べる品質&プライスを誇るのは、イタリアはロンバルディアのフランチャコルタでしょう。
中でも、カヴァッレリはトップクラスの生産者で、私も何度か飲んでいますが、お気に入りの蔵です。
ロゼはシャルドネ70%、ピノ・ネロ30%。バターの風味が香ばしく、熟してまったりしたボディが魅力。濃いローズ色もステキです。



Santenay Champs Claude 1996 Domaine Lucien Muzard et Fils
(フランス、ブルゴーニュ)

最初にブラインドで出されたときは、シェリー酒のアモンティリャード?と思ったほど独特のナッツの風味があり、とてもシャルドネの白ワインとは思えませんでした。
たしかに、白ワインとしては終了かもしれませんが、「うまく酸化熟成したドライシェリー」(笑)と考えると全然OKで、魚介のグリルやスペインのタパスなどの料理にはピッタリです。



Puligny-Montrachet 1996 Domaine Olivier Leflaive
(フランス、ブルゴーニュ)

塩っぽいミネラル感があり、酸もしっかりとし、品種はシャルドネと思われる・・・ので、「シャブリ」では?と予想しましたが、ピュリニーでした。
3番目のサントネイと同じコート・ド・ボーヌ地区&1996年ですが、こちらのピュリニーはまだまだ若い状態で、もう少し熟成させた方がいいくらい。やはりピュリニー・モンラッシェというアペラシオンは素晴らしいです。



Saint-Aubin 1er Cru Les Frionnes Blanc 1989 Patrick Clerget
(フランス、ブルゴーニュ)

これもブラインドで、品種はシャルドネと思ったものの、年代がまったく謎。
上の2つの白より7年も古いのに、若々しさを保ち、しかもスタイルのいい(スマート系)女性を思わせるワインでした。
サン・トーバンでこれだけ古い白はあまり出会ったことがなく、なかなか面白いと思いました。




Crozes-Hermitage Comte de Raybois 1995 Ogier (フランス、ローヌ)

ここから赤。澱がとても多い状態でしたが、酸味も果実味も豊かで、人好きのするタイプ。
まろやかで心地良く飲めるワインでした。



Pinot Noir 1971 〔Recorked 1988〕 Robert Mondavi Winery
(USA、カリフォルニア)

これはもう、香りを嗅いだだけで美味しさがわかるワインで、しなやかで、エレガントで、酸味のきれいなボディで、カリフォルニアとは思えないピノ・ノワールでした。
ただ、グラスに注いで時間がたつと平べったさが出てくるので、時間をかけずに飲んであげるといいと思います。



Domaine de Chevalier 1984  (フランス、ボルドー)

Gravesのドメーヌ・ド・シュヴァリエは私の好みのシャトーのひとつで、今回の1984も非常にいい状態で楽しませてもらいました。
色が濃く、果実味が豊かで、もわもわした粒々感、果肉感があり、なめらかでビロードのような舌触り。果実味を楽しむ最後の飲み頃かもしれません。まだこの先の熟成も期待できますね。



Chateau Gloria 1967 (フランス、ボルドー)

St.-Julienのクリュ・ブルジョワで、40年以上経つというのに、生き生きとしてキュッと引き締まった感じがあり、まだまだこれからも熟成しそうです。
少し荒々しさもありますが、全体的にはなめらかで、バランスの取れた味わいが◎



Chateau Croizet-Bages 1962 (フランス、ボルドー)

Pauillac、メドック格付け5級のシャトーで、ここはメルロがやや多め。
塩っぽいようなミネラルを感じましたが、タンニンのキメが細かく、しなやかなボディで、口当たりの良さはさすが。
官能的な雰囲気を身にまとった女性を思わせるワインです。



Chateau Gloria 1960 (フランス、ボルドー)

本日2本目のグロリア。1960とかろうじてわかるラベルですが、まだまだギリギリ40代。
色も飲んだ感じも意外と若く、それはたぶん豊かな酸のおかげ。
雑味もありますが、それも却っていい味を出しているんじゃないでしょうか。



Colheita Port 1963 Barros (ボルトガル、ポルト)

濃いアンバーで、外観は渋いダンディな紳士。
味わいはどちらかというとシェリーっぽく、非常に若い!
余韻は長いですが、まだあと50年は熟成できるのではないでしょうか。



今回の貴重なワインは幹事のHさんがご用意くださいました。
そのおかげで、なかなか出会えない古いヴィンテージを堪能することができ、感謝です。



シャトー・グロリアの1967年と1960年の垂直比較も楽しませていただきました

この日の私のベストは、シャトー・グロリア1967年
非常にいい状態&いい飲み頃でした。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヘルシー&苦くないゴーヤサラダ | トップ | ソムリエの資格☆今日は一次試験 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
月曜会 (にょにょ)
2009-08-28 07:07:05
月曜会にはもうだいぶご無沙汰になっちゃってます。
Hさんのワインはいつも素晴らしいですネ~☆
Hさんからのメールの案内や報告をいつも楽しみに見ています。

今後は綿引さんのブログでチェックさせてもらおうかなぁ~o(^-^)o
返信する
コメントありがとうございます (まゆ@管理人)
2009-08-28 14:49:44
にょにょさん、コメントをありがとうございます。
もしかして、どこかでお目にかかっているでしょうか?

私も今回の会は久しぶりの参加でした(2年ぶり)(笑)
なかなか参加するチャンスがないのが残念なのですが、
いつかご一緒できる機会があるといいですね。
返信する

コメントを投稿

ワイン&酒」カテゴリの最新記事