goo blog サービス終了のお知らせ 

ワインな ささやき ※「はてなブログ」(https://may-w.hatenablog.com/)に引っ越します

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

白カビチーズ「シャウルス」と甲州スパークリング

2015-08-10 10:00:00 | おいしい食べもん
昨日の記事の最後にチラリと登場した、6月末にパリのシャルルドゴール空港で買ってきたチーズはこちらでした。


Chaource(シャウルス)  (AOP Chaouce, France)

フランスの北東部ヨンヌ県、オーヴ県のAOP指定地域でつくられる白カビチーズです。


シャウルスはAOP原産地呼称チーズ

フランスには、ひとつの村にひとつのチーズがある、といわれるように、400以上ものチーズがあります。
その中で、決められた地域で決められた規定通りにつくられたチーズには、ワインの原産地呼称と同様にAOPの認可が与えられます。
※現在のAOPチーズの数は46


直径約9cm、高さ約6cm、250g  円筒形

牛乳からつくられ、熟成期間は最低15日間(10日間の特例のものもあり)。
外側は白カビにおおわれています。



このチーズを買ってきたはいいけれど、家でゆっくりワインを開ける時間がなかったため、表記されていた賞味期限よりも1週間が過ぎてしまいました。
けれど、カットした断面はご覧の通り、まずまずの状態でした。

白カビタイプはマイルドなタイプが多いですが、これはかなり濃厚な味わいでした。
賞味期限も関係していたかもしれません。
官能的でむんむんとした匂いも現れ、クセのあるまったりとした味わいなので、人によっては苦手に感じるかもしれません。
味、香りともにクセのあるのが苦手な人は、若いうちに食べる方がいいでしょう。



シャウルスはシャンパーニュ地方の南部、ブルゴーニュ地方のシャブリの北部が産地となるので、この地方のワイン、中でもシャンパーニュのワインと合わせるのが定石とされます。

泡のある“シャンパーニュ”だけでなく、スティルワインの“コトー・シャンプノワ”の白赤、ロゼワインの“ロゼ・デ・リセ”など。

私は、日本の甲州のスパークリングワインと合わせてみました。


勝沼のあわ 2014 メルシャン(山梨県)

山梨産の甲州種100%
ブドウ品種はシャンパーニュと違いますが、スパークリングという共通点があります。
アルコール度数は12%。

柑橘のアロマがあり、軽快なタッチのスパークリングワインですが、甲州ならではの骨格も感じさせ、フードとのマッチングも幅広くできそうです。

トロトロに熟成したシャウルスとのマッチングでは、さすがにチーズの方が強かったですが、面白い組み合わせを楽しませてくれました。
このワインなら、若いタイプか、もう少しクセのないまろやかなタイプのチーズが合うように思います。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 戦争と男と女とチーズ | トップ | イタリアの美味 パルマのチー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

おいしい食べもん」カテゴリの最新記事