2022年の注目したいワイン産地ーその3 から続きます
「その3」の次は「その4」になりそうですが、そうせずに「特別編」としました。
その理由は、選んだ産地が「ボジョレ」だから。
はい、ボジョレ・ヌーヴォーで有名な、あのフランスのボジョレです。
このところの日本でのボジョレ・ヌーヴォー人気は、残念ながら下降傾向です。
新型コロナウイルスの影響もあり、2020年、2021年と、店頭での試飲販売ができなくなってきたことも大きかったでしょう。
それにしても、解禁日での店頭での扱われる規模が本当に小さくなりました。
以前、たまたま解禁日に外国にいたことが何回かあり、そのときのボジョレ・ヌーヴォーの扱われ方は、ここ昨今の日本での様子と似ていました。
パリでさえもそうでした。
ボジョレ・ヌーヴォーに関しては、これまでは日本人が騒ぎ過ぎだったのかもしれません。
ボジョレに関しては、これからは別の側面も見てほしいと思ったので、今回のテーマとして書きます。
別の側面とは、「クリュ・ボジョレ ーCru Beaujolais」です。
ボジョレには12のAOCがあり、うち10が村名が付くクリュ・ボジョレです。
例えば、Saint-Amourとか、Morgonとか。
ボジョレの土壌構成は複雑で、クリュによってそれぞれ違い、それがワインの味わいに表現されてきます。
同じガメイというブドウの赤ワインでもクリュごとの違いを楽しめる、というわけです。
土壌の違いによる個性の違いについては、以前詳しく書いたリポートがありますので、参考にしてください。
ラベルにはBeaujolaisの表記はなく、クリュ名のみ、のパターンが多いかもしれません
クリュ・ボジョレに関しては、ボジョレワイン委員会の方でも力を入れており、日本でもこれまでに何度もプロモーションを行なってきています。
それでも、「ボジョレといえばヌーヴォー」という図式が日本での定番でした。
年に1、2本しかワインを買わなかった時代と、ワインバルやワイン居酒屋が登場して日常的にワインが飲まれるようになった現代とでは、ボジョレ・ヌーヴォーの存在感、重みが違ってしまいましたね。。。
しかし、ボジョレ・ヌーヴォーはボジョレワインの一部分です。
ボジョレの入口を入っただけで満足し、本丸のクリュ・ボジョレに到達しないのは本末転倒。非常にもったいないことです。
クリュ・ボジョレのガメイの赤ワインは、熟成すると、フレッシュな時代とは違った素晴らしい魅力が出てきます。
まったり官能的、深いコク、うまみがあり、実にうっとり~ な状態になります。
これを味わわないなんて、もったいない!
ということで、今年注目したいワイン産地 特別編は、「温故知新」の「ボジョレ」です。
参考になる記事を下に貼り付けます。
[参考]
10の個性あるクリュ・ボジョレーワインの魅力
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/cfc79eab5899393033816c3d67c3fd2c
年末年始に楽しみたいクリュ・ボジョレーのワイン
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/127d0fa797f99ef2967e1436dfdec4e4
ガメイワインのおいしさを見逃す手はありません
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/03aab532aee1be51a979fea9bb1c833d
ボジョレ・ヌーヴォーを今一度考える
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/a80b876e2fe4c186519c69779a8d8396
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