今年のクリスマスに私が楽しんだワインは、「ボジョレー・ヌーヴォー 2020」でした。
ボジョレーワインは、どうしてもヌーヴォー(新酒)のイメージが強いですが、限定地域で造られる「クリュ・ボジョレー」が、実はお買い得でオススメなのです。
今週、ボジョレー委員会から届いたプレスリリースに、
年末年始に楽しみたいクリュ・ボジョレーと料理のペアリングがありましたので、皆さんにも紹介したいと思います。
クリュ・ボジョレ―については、先日紹介したWinart執筆記事を参考にしてください。
下にURLを貼り付けておきます。
ボジョレー地域のクリスマスによく登場する「コック・オ・ヴァン」(鶏の赤ワイン煮)にオススメワインとして、ムーランナヴァンが紹介されています。
クリスマスは過ぎましたが、鶏の赤ワイン煮は日本の家庭でも作れそうですので、この組み合わせは覚えておくと役立ちそうですよ。
AOC Moulin-à-vent Château des Jacques
輸入元: 日本リカー株式会社
希望小売価格:3,700円
ムーランナヴァンの土壌は花崗岩です。フルーティーなベリー系果実に、ほのかなスパイスのニュアンスがあり、味わいはしっかりし、長い余韻も魅力。若くから楽しめますが、10年以上の熟成も可能です。
若いうちは冷製肉料理、白身肉料理に、熟成したワインは赤身肉やジビエ料理に。
次は、長期熟成が可能なクリュ・ボジョレーの筆頭格モルゴンです。
AOC Morgon Corcelette Domaine Laurent Perrachon et Fils
輸入元:アズマコーポレーション
希望小売価格:2,980円
コルスレットはモルゴン最北部にある南向きの傾斜地で、標高 300m。土壌は花崗岩とシスト。
この畑のガメイの樹齢は 55~90 年。発酵は野生酵母。
モルゴンの特徴らしい熟した果実のアロマと、引き締まったタンニンがしっかりあるので、ローストビーフなどの赤身の肉料理にオススメ。
ローストビーフは、家庭料理としてもごちそうですし、年末年始のお祝いの席にもふさわしいので、用意する方も多いのではないでしょうか。
熟成を重ねたモルゴンには、まったり官能的なニュアンスもあり、私も個人的に大好きなクリュ・ボジョレーです。
この味わいなのにお値段控えめ、というのもオススメポイントです。
ボジョレーには、シャルドネの白ワインもあります。
下記で紹介する白ワインはクリュ・ボジョレーではなく、ボジョレー・ヴィラージュになります。
AOC Beaujolais Villages Blanc Château THIVIN "CLOS DE ROCHEBONNE"
輸入元:株式会社ミルグラン
参考上代:3,700円
ボジョレー南部の Pierre Dorées(ピエール・ドレ、黄金の石)地区の畑のシャルドネを使用した白ワインです。
この地区の土壌はジュラ紀の粘土石灰岩地質で、ミネラル感が特徴です。
この生産者は有機農業を行なっています。樽発酵、樽熟成ですが、新樽なし。
白い花、アプリコット、エレガントなミネラル感とコクのバランスが取れ、清涼感も持ち合わせた味わいなので、幅広い料理に合わせられます。
昼夜を問わずに楽しめるワインなので、お正月のおせちやお雑煮にも合うそうですよ。
クリュ・ボジョレーの最北に位置するのが、サンタ・ムールです。
果実味が華やかで軽快なタイプと、力強く複雑なタイプがあります。
AOC Saint-Amour Domaine des Pierres, Jean-François Trichard
輸入元:大榮産業株式会社
参考価格: 3,000円
花崗岩質土壌のブドウをステンレスタンクで発酵、木樽で熟成。
カシスやフローラルの香りがあり、ミネラル感とシルキーなタンニンが特徴な、重すぎない、やさしいワインです。
年末年始の疲れた体調でも大丈夫だそうです(笑)
オススメの料理メニューは、おつまみ系、焼き鳥、すき焼き など
以上、4アイテムを紹介しましたが、いずれも3,000円前後で、ブルゴーニュのコート・ドール地区のワインと比べると、同じ価格帯でも上のランクのワインが手に入るのがボジョレーです。
私は元から熟成したクリュ・ボジョレーが好きでしたが、最近の若いクリュ・ボジョレーの豊かで飲みごたえがあるスタイルもお気に入りです。
お買い得ワインが多く、熟成したヴィンテージも見つかるので、迷ったらボジョレーを選んでみるのもいいですね
[参考]
ボジョレー記事のご案内 -Winart web column
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/cf780b6b850f6a0b7b283cc17473d74f
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