ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

今の甲州ワインは面白い!

2012-09-20 14:32:12 | ワイン&酒
昨夜の晩酌はコチラでした


HARAMO VINTAGE 甲州 シュール・リー 2011 ハラモワイン (山梨県甲州市)

家で久しぶりに飲むワインは、勝沼町の甲州ワインをチョイス。
このハラモ・ヴィンテージ甲州2011は、国際ワインコンクール2012で金賞を受賞しているワインで、某ショップ店長のイチオシということでしたので、購入してみました。

見た通り、透明に近いごく淡い色をしています。ソーヴィニヨン・ブラン的なニュアンス、若いメロン、白い小花を思わせる繊細なアロマがふわりと香ります。
口に含んだときのタッチが非常にデリケートで、エレガントな果実味とクリーンな酸がじわじわと広がっていきます。
厚みがあってドーン!というタイプではなく、贅肉のついていないしなやかなボディの持ち主。
グレープフルーツのようなビター感があり、温度が低すぎると苦さが強くなるので、あまり冷やしすぎない状態で飲むのがオススメ。

ナスの天ぷら、サツマイモの天ぷらにはよく合いましたが、サンマの竜田揚げ(カレー風味)はちょっと生臭くなりました。根菜類は合うと思いますし、魚も甘辛い味の照り焼きにすると相性がよくなると思います。



このワインは、澱と接触させるシュール・リーを5カ月以上行なっています。
アルコール度数は12.5%とライト。
野暮ったさはまったくなく、洗練された味わいで、これが甲州?!

甘いワインの時代や、樽の風味がガンガンする時代を経て、ずいぶん変わってきています。
最近は日本のワインファンが増えてきていますが、ファンならずとも、一度は試してみると、新しい発見ができるのではないでしょうか?


コメント (2)
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