ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

オススメ個性派!白ワイン

2012-04-19 17:04:16 | ワイン&酒
3月に出かけた試飲会で、これはオススメ!という白ワイン に出会いました。


Vin de Pays de Vaucluse Roussanne 2009
Vin de Pays de Vaucluse Marsanne 2009
/ Verget du Sud (仏、コート・デュ・ローヌ)

あのジャン・マリー・ギュファンス南仏に立ち上げたのが、南のベルジェ“Verget du Sud”
リースナブルに楽しめるワインとして、農協から買ったブドウでギュファンス氏がつくります。
この2つのワインは、それぞれ単独セパージュ100%で仕込まれています。

ルーサンヌ、マルサンヌ といえば、ソムリエ試験ではお馴染みの南仏の白ワイン用品種。
ローヌの赤ワイン、エルミタージュやクローズ・エルミタージュなどにブレンドすることが許されている品種でもあります。

ルーサンヌ は大樽でアルコール発酵&マロラクティック発酵後、オリとともにシュル・リーにて大樽で6カ月熟成させています。
マルサンヌ は水平ステンレスタンクで発酵&マロラクティック発酵後、オリとともにシュル・リーにてステンレスタンクで10カ月熟成させています。
どちらも天然酵母使用。

酸が特徴で、長熟でエレガントなワインをつくるルーサンヌらしさがよく表現され、ルーサンヌのワインは果実味がピュアで、クリーンな印象です。

一方のマルサンヌは熟成感があり、旨味を感じます。ボディが緩みがちになるところを、ステンレスタンクを使ってバランスを取り、ブドウ本来のリッチな味わいが楽しめます。

どちらのワインもよくできています。なのに、お値段は 1,800円(輸入元希望小売価格)(制抜)
ぜひ2本並べ、それぞれのブドウの個性を飲み比べてみてください



Guffens Rouge 2009  Guffens Blanc 2010  / Chateau des Tourettes

ギュファンス氏が南ローヌに所有する自社畑のブドウからつくるのがシャトー・デ・トゥレット。

白(Blanc bien-entendu Grand Trilogie)は、ルーサンヌ40%+シャルドネ40%+ヴィオニエ20%のブレンドで、アルコール&マロラクティック発酵はバレル(新樽率20%)で行い、バレルで数ヶ月熟成後、大樽でシュール・リーにて6カ月熟成させています。
ルーサンヌとヴィオニエという南仏ローヌのブドウが使われているのに、なぜかマコネの白ワインを思わせる独特の風味が感じられました。

赤(enfin cabernet d'endes)はカベルネ・ソーヴィニヨン100%の赤ワイン。
タンニンしっかり系で、飲みごたえがあります。

どちらも2,000円(税抜)。これもコスパよしです

(輸入元:株式会社 八田)




CLINE Marsanne Roussanne Sonoma Coast 2009 (米、カリフォルニア)

マルサンヌ74%+ルーサンヌ26%をブレンドした、ソノマ・コースト産の白ワインです。ローヌ品種はカリフォルニアではもはやポピュラーとなってきていますが、これは実に興味深いワインでした。

マルサンヌのふくよかさと、ルーサンヌのエレガントな酸の組み合わせの妙が楽しめますが、スモーキーな風味があり、非常に個性的な味わいが印象的なワインです。クラインのワインを久しぶりに飲みましたが、これは面白い!(参考上代 2,500円)(税抜)



CLINE Mourvedre Rose 2010 (米、カリフォルニア)

白ワインではありませんが、クラインでもうひとつ嬉しい出会いがありました。
Contra Costa Couty のムールヴェドル100%でつくられるロゼワインです。ムールヴェドルはスペインや南仏でよく見られますが、カリフォルニアではレアな黒ブドウ品種です。

色の濃い、キレイなロゼ。辛口仕立てですが、ほのかな甘みがあります。ボディにほどよい厚みがあるので(アルコール13.5%)、アペリティフだけでなく、白身の肉料理まで合わせられると思います。
桜の季節は終わりましたが、GWや初夏、夏のバカンスにも活躍してくれること間違いナシのロゼです(参考上代 2,200円)(税抜)

(輸入元:布袋ワインズ株式会社)


さて、気になるワインはありましたか? 


コメント
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