ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

2010年のベストワインは

2011-01-11 22:22:44 | ワイン&酒
大晦日に紹介しましたが、私の2010年のベストワインはこれでした



Clos de La Roche 1996  Leroy

仏ブルゴーニュのグラン・クリュ「クロ・ド・ラ・ロッシュ」、しかも 「ルロワ」 です

1996年はいい年だし、まだ少し早いのでは?と予想していましたが、今飲んでも充分楽しめる、素晴らしい状態でした。



左端の大きなグラスがルロワ

14年という、それなりの年月を経てきただけの熟成感がありますが、果実味がうるうるジューシーで、タンニンと酸味のバランスがよく、無理をしていない凝縮感があります。

キノコ系(松茸的かも)の旨味があり、長い余韻につながる熟成のアロマにもうっとり~

芯の強さ も持ち合わせ、まさに 女王様

女性に喩えるなら、知性も感じさせる故夏目雅子さん、ソフィア・ローレン、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ・・・といった名前が一緒に飲んだ面々から挙がりました。



飲んだのが、ちょうど年末の時期。
2010年も素晴らしいワインを色々飲みましたが、このルロワのクロ・ド・ラ・ロッシュは、大好きなブルゴーニュ、ピノ・ノワールの理想ともいえるワインでした。いい出会いに感謝です。



これと並べて飲んだのはコチラの2本


Clos de La Roche 1995(左) 1996(右)  Hubert Lignier

クロ・ド・ラ・ロッシュの生産者違い(ユベール・リニエ)の1996&1995年 とは超贅沢

1996年の方が明るく華やかで、タッチもやわらかく、お日様をよく浴びてスクスクと育った、という味わいがありました。
出汁系の風味もあり、いかにもモレ・サン・ドニ。
ちょうど美味しく飲める飲み頃ではないでしょうか。

1995年の方が若さを感じる味わいで、タンニンしっかり&果実味の輪郭がハッキリし、やや冷たさを感じました。
開いてくると、だんだんとやわらかさが出てきましたが、1995年はもう少し置いた方が良さそうです。



しかし、なんという贅沢(笑)

ルロワは本当にパーフェクトでしたが、ユベール・リニエもたっぷりと楽しませてくれました。



この日、実は、クロ・ド・ラ・ロッシュの前にシャンパーニュ3本を開けています
シャンパーニュについては、また明日にでも・・・


コメント (4)
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