今回が2012年から続けてきた被災地訪問の最後でした。
6月27日(月曜日)
新幹線に乗車。お隣の女性も一人旅で、すぐに意気投合して仙台に着くまで楽しくおしゃべりしてきました。関西から来た彼女はジパングが年に何回か発行する乗り放題の切符を使って、青森、北海道へ行くとか。
私は仙台で降りて、スーツケースをコインロッカーに預けて身軽になって、「神学講座」(東北教区センターエマオ)に参加。
三人の先生が講義をされました。日本ルーテル神学校校長 石居基夫さん「死生学」、日本聖書神学校教授、古谷正仁さん「教会教育」、東北学院大学講師、吉田 新さん「聖書学」でそれぞれ一時間弱のお話と質疑で質問は活発でした。、私も二回も日頃感じていることを尋ねました。
一番面白かったのは若い吉田先生のお話でした。ユーモアをまじえて大変はっきりとした語り口で飽きさせないところは、大学で人気があると言うのもうなづけました!ただ、「原典に返ろう」と言われても・・・今更ヘブル語やギリシア語を学ぶのだけは勘弁してほしい!私には絶対無理と思いました。
終わって、仙台から仙石線で松島海岸駅に向かうべく改札を通ってから・・・あ、コインロッカーの荷物を出すのを忘れた!と気づき、戻ったせいか電車は行ってしまい、次のに乗ったら東塩釜止まり。ホームでなんと20分待ち!寒くて震えてしまいました。松島はあんなに有名な観光地なのにほんとに交通は不便です!
松島海岸駅で降りたら、なんだか町全体が暗~いんです。まだ7時過ぎなのに、店は殆ど閉まっているし、人影もなくてゴーストタウン状態・・・
ホテルのフロントでそういうと、「そうなんですよね、観光客が引き上げる5時過ぎには急に暗くなってしまいます」とのこと。観光地はどこもそうなんでしょうか?
28日(火曜日)
朝からシトシト雨模様。Sさんがホテルまで車でお迎えに来て下さいました。
今回は最後だというので、久しぶりに6人全員揃いました。嬉しかったです。
今回は組みひもの二回目でした。時間はかかるけど同じ事の繰り返しなので今日中に半分くらいは編めるだろう・・・と思ったのが大まちがい!全員が悪戦苦闘の連続!
私の教え方が悪かったのでしょうが、皆さんなかなかやり方が理解できないようで、声に出して一つ一つの動作を確かめながら進めても、「あ、またわからなくなった」とか「ああ、ぐちゃぐちゃになってしまった」とか残念な声ばかりが続きます。
結局最初からやり直す方が続出で、糸をかけ終わらないうちにお昼になってしまいました。・・・たくさんのお心づくしの御馳走をいただいた後、また取りかかったのですが、「私、今日はもういいや、うちに帰ってからゆっくりやるから」といいだす方まで出て!
最後だから少し凝ったものをと張り切ってしまった私が悪かったようです。ごめんなさい!
夕飯は仙台の義姉がホテルまで来てくれ、二人でゆっくりとおしゃべりできました。
29日(水曜日)
やっと青空!仙石線で東名駅まで行きました。前回よりも整地が進み、新しい家の建設もチラホラと始まっていました。とはいえ、まだ三軒程度でしたが。
サクラハウスまで歩いて行きました。この日はお手伝いがいなくてスタッフの4人だけで皆さん大忙しでした。
お店は次々とお客さんがやってきて、繁盛していました!お客さん全員と顔なじみのようで、にこやかな挨拶が交わされていて、あたたかな雰囲気が流れていました。美しい店内で500円で美味しいランチ(採算度外視!)が食べられるんですもの、人気が出るのも当然ですよね。
食べ終わる頃、響仮設のDさんがご夫婦で迎えに来て下さいました。こちらは7人が集まりました。
ところが、こちらでも皆さん苦戦!手芸が得意で、いつもなら一回で理解してさっさと作るMさんまでが、編んだりほどいたりを3回は繰り返していました。いやはや、組みひもを選んだことを本当に後悔しました!というか、同じ組みひもでも前回と同じものにしておけば良かったんですよね。あ~あ!
「ボランティアとしての訪問は最後ですが、これっきりというのではなく、一年後、皆さんが全員復興住宅に入った頃また来ますね」、と再会を約束しました。
早く皆さんの心からの笑顔が見たいです。
30日(木曜日)
今日は福島の親類による予定・・・ところが、一時間に一本くらいしかない電車。松島のホテルから福島に行くのと、川崎の我が家から福島に行くのと所要時間は殆ど変わらないんですよね。
仙石線はやめて、タクシーで松島駅に行きJRで仙台に。そして高速バスで福島へ。
親類の家でお昼を御馳走になりながら、積もる話をたくさんしてきました。ご主人のAさんは福島原発建設の前からずっと反対運動をしてきた方で、今はその運動のまとめをしているそうで、昔の新聞記事を見ながら説明してくれました。原発の再稼働だけはやめて欲しいですね!
東北の皆さん、これからも頑張って下さい。応援しています。
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