<テレビ>
直近のドラマで一番面白かったのは、ダントツで『重版出来』・・・内容のおもしろさは言うまでもなく、俳優さんそれぞれがみんな個性的で、こんなに次週が待ち遠しかったドラマは久しぶりです!
主人公の女の子が、新入社員なのに余りに早く仕事を覚えて、一人前の編集者として活躍しているのがちょっと違和感がありましたが・・・黒木華さん、うまいです。
数あるエピソードの中で一番心打たれたのは、万年アシスタントの男性が、後輩が認められていく中で自分の無力さにうちのめされ、ついには漫画家をやめて実家に帰るという回でした。実力の世界はどこも同じでしょうが、私も無力な自分に打ちのめされてきましたから、思い出して涙がとまりませんでした・・・(この回から録画を消さずにとってあります)
本の編集ばかりでなく、どうしたら本が一冊でも多く売れるか努力する販売担当者と書店員の仕事も興味深かったです。とはいえ、今や殆どの本をアマゾンなどネットで購入している私。ちょっぴり申し訳ない気もしました。
<本>
『仏果を得ず』三浦しをん著・・・実はこの本は以前少し読んでやめてしまった本です。文楽にそれほど興味を持てなかったので。
しかし、NHKテレビで『ちかえもん』を見てから、この本に再び出合い、文楽の面白さ、奥深さに目が開かれる思いがしました。そして、いつものくせで早速文楽を見に行きたくなりました!・・・ところが、いくら探しても東京ではやってないんですよね。大阪は本場だからかやってましたが、まさかそのために・・・いつか見たいと友人に話したら、台湾人の彼女ビックリして「ええっ、見たことないの!それはそれは素晴らしいよ~一度は見るべきだよ~」って言われちゃいました!・・・なぜか恥ずかしかったな。(でも、実際に見に行ったら眠ってしまうかも・・・)
<映画>
アルテリオで「FAKE」を観てきました。この映画館はいつもはシニア層が多いのですが、森達也のドキュメンタリーのせいか、若い人がたくさん来てました。
私、実はこの映画の中心人物の佐村河内守さんと、彼が起こした事件?については殆ど知らなかったんです。ただ、あのAやA2の森監督の最新作だと言うことに惹かれて見に行きました。
面白かった?と友人に聞かれて、「う~ん、まあね。でも、監督自身はこの映画を撮って良かったと思っているのかどうかわからない」何が真実で、何がFAKEなのか? 毎日一緒に過ごしている彼の奥さんですら彼の真の姿を知らないように見えた。ということは、彼自身も佐村河内守を演じているうちに本当の自分がわからなくなってしまったのかもしれないですね。
今日は友人に誘われ『不思議なクニの憲法』(松井久子監督)を見てきました。現憲法の良さを知る良い映画でしたが・・・長い! 眠くなる場面も。 でも、久しぶりに安積遊歩さん、宇宙さん母子の元気な姿を見られて嬉しかったです。それにしても遊歩さんは相変わらず元気ですし、宇宙さんはいつのまにか大学生!しかも、すごくステキな女性になっていました!
<舞台>
『天使にラブソングを』は一度観ればもういいかな・・・蒼井優主演の「あわれ彼女は娼婦」は、なかなか良かった。蒼井優はとても雰囲気のある、まさに名前のようにブルーの雰囲気をまとった、現実味の薄い不思議な女優で、魅力的でした。相手役の浦井健治という男性は私には下手に見えて、彼女がどうしてこの兄を好きになったのか納得がいかなかったです!
でも、脇を固める俳優達はかなり良くて、見応えある舞台でした。
一番の功労者は、舞台袖で、たった一人でマリンバを弾いて音による演出をしていた女性だと思います。舞台の内容に陰影を与え、役者達の感情を表現して、素晴らしかったです!
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