お気楽ボランティア日記

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「子どものためって何ですか?」広木克行先生

2017年10月13日 | 社会

 やっぱり広木先生のお話は、期待したとおり素晴らしかったです。(今年も無理にお願いして大正解!!)

 一時間半のお話の間、何度頷いたことでしょう・・・涙を流して聞いていたお母さんも二人や三人ではなかったようです。

 私たち、悩める日本の親にとって聞くべき大事な内容がたくさん詰まっていたので、もっともっと子育て中のお母さん、お父さんに聞いて欲しかったです。

       

 「子どものため」という理由で、勉強や習い事に、つい子どもを追い立てている私たち。将来、少しでも良い学校、良い仕事、良い生活をさせたいという親心・・・それは殆どの親に共通している気持ちでしょう。

 しかし、親の願望が第一になると、我が子の現実の姿を見られなくなる、でもメディアの発する教育情報だけはいっぱい受け取っているから、不安感は増幅させられる・・・

 先生が一番驚いたのは、幼児なのに11もの習い事をしている子どもがいて、1日で掛け持ちまでさせられていた姿だとか。もちろんこれは特例でしょうが、幼いうちに何とかもてる力を伸ばしてあげたいと思う親心は誰しも持っています。そこに入り込んでくるのが「不安産業」です。

 今、日本では小学校から英語教育が始まっています。日常会話は日本語なのに、なぜ英語教育を取り入れるのか?10歳までは母語をしっかり身につけさせないと、バイリンガルになるどころか両方の言語が打ち消しあってしまい、母語の発達が損なわれるそうです。

 こうした「子育ての不安」「女性としての不安」はどうしたらいいのか・・・

 先ずは「孤立しないこと」・・・たくさんの仲間とピアカウンセリングをしあうこと。他の子どもと比較しない。

 「普通」という言葉はこわい。なぜなら、普通の反対は「異常」だと考えて、子どもが世間のレールに乗れなかったら自分を責めてしまう。子どもの心を見つめ、子どもを信じること。

 こどもをもっとさわって、抱いて触れあい、ぬくもりを伝える・・・子どもは「育て直し」ができる。(その例として、中1で不登校になった男の子の足を4年間揉み続けたお母さんの話が印象的でした。)

 私の子どもたちはもう育ってしまったので、こういう話をもっと昔に聞きたかったナ。

 さて、広木先生の次回の内容は「グループカウンセリング」悩み相談室で、11月19日(日)午後2時から、麻生市民館第一会議室です。申し込んでいなくてもOKなので関心のある方はどなたでもおいで下さい。

 「グループカウンセリング」というのは、一人の相談を、先生が分析して答えるというやりとりを通して、聞く人みんなに、そのカウンセリングを自分も受けているかのように感じて頂く、つまりは一人の悩みをみんなで共有するというやりかたです。

 小さなお子さん連れでも大丈夫です。お待ちしています。

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