児童養護施設をこの3月に出たH君が、昨日初めて我が家にやってきた。「里帰り」みたいなものかな?
H君の卒業式に出てから間がないので、見た目の変化はない。現在は就職に向けての訓練を受けるため寮生活をしている。
昨日は娘一家をまじえて卒業お祝い会をやったのだけど、みんなの関心はどうしてももうすぐ一歳になる赤ん坊のSが可愛くてそっちに向いてしまった。
今日は私と近所の映画館に「シャザム」というのを見に行った。(彼は「ハロウィン」を見たがったが、ホラーが苦手の私は絶対反対!)
映画は私的には★二つ半くらいだったが、彼はかなり興味を持って見入っていた。というのも、主人公の14歳の男の子が養護施設を抜け出しては母親を探しに行く子どもという設定で、グループホームが舞台だったから。
見終わった後H君は「映画の中のホームは、まさにオレのいたTホームとそっくりだった。」と・・・映画の中のホームは男子3名、女子2名と主人公入れて異年齢の6名。まさにTホームと似ていた。子ども同士の仲が良くて、面倒を見てくれる夫婦も愛情にあふれていたので、映画がそっくりと言うことはTホームの居心地も良かったんだね!
マック(入ったの何年ぶりかな?)でランチして帰る道々、平成から令和になった話題を彼の方から振ってきた。
「おれ、平成の天皇って、好きだったな」
「あら、そうなの。どうして?」
「だって、3,11の震災の時に被災者達がちゃんと食べられなかったとき、自分たちも同じような食事にしてほしいと言ったんだって。それに、あちこち訪問していたし・・・」
そうか、ちゃんとそういうのを知ってるんだなあと感心した。
「私も平成の天皇皇后が個人的には嫌いじゃないよ。優しくて思いやりもありそう・・・でもね、それと天皇制がいいかどうかは別問題だよ、戦争や改憲に結びつける人もいるから」と話すと、黙って聞いてくれていた。
こういう会話も出来ると言うことにH君の成長を感じた。
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