前回のブログに出てくる、仁藤夢乃さんの生き方を変えた「阿蘇敏文」さんについてお知らせです。
彼の名前をネットで検索すると、
「宗教語らず農業教える牧師 模索する予備校生を支援」という題の朝日新聞の一文が出てきます。(2007年11月3日)・・・阿蘇さんは大手予備校河合塾の東京校で「コスモ農園」ゼミを担当していたそうです。学科の勉強よりも人と交わることや、視野を広げることを重視したとか。こんな予備校があったんですね!
というのも、ここに通ってくる生徒はひきこもりなどの問題を抱えていたので、座学よりも実践的な活動、農業を通してたくさんのこを学ばせたかったのでしょうね。
また、YouTubeで「種まく人に」という題で、阿蘇さんがNHKの「こころの時代」で語る姿も見られます。この時は病気がかなり進んでいらっしゃったのでしょう、苦しそうな息づかいですが、たくみなインタビュアー(山田誠浩)に応えて、誠実にこれまでのこと、活動の様子を語っておられます。特に素晴らしいのは後半です。人が生きる力を得て変わっていく様子がたんたんと語られています。
彼は牧師で有りながら、ゼミの子ども達には一言も宗教についても、神についても語りません。しかし、人を思う気持ちが彼の言葉からあふれ出ていて深いところで感動しました。
阿蘇さんは2010年7月31日69歳で逝去されました。
仁藤夢乃さんは、阿蘇さんとの出会いを講演会でどんなふうに語られるのでしょうか・・・・仁藤さんの著書「難民高校生」では、第3章「再生編」でその交流が描かれています。
『難民高校生ー絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』2013年3月 英治出版 村上龍氏推薦
『現場からの道』 阿蘇敏文著 遊学社
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