お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

二人だけの新年会

2012年01月14日 | その他
 今年の新年会は4回の予定です。
 そのうちの一回は元旦の親戚一同(18人)の会。そして、明日は恒例の「女正月」、27日はリコーダーの仲間との会。

 そういう賑やかな会とは違い、たった二人きりの新年会を先日ひっそりとやりました。 彼女Sさんは、天涯孤独。生活保護を受けながら今にも倒れそうな古アパートで一人暮らしをしています。

 彼女と知り合って約2年。これまで様々なことがあり、八方手を尽くしても行方が分からなくなったときは、もうこれで終わりかと思ったこともありました。また、こちらが打ちのめされるような嘘を付かれた時は、ひどく落ち込みました。

 でも、今はそれらを乗り越えて、とても良い関係になってきたと思っています。

 新年会(昼)はSさんの部屋でしました。
 外見の古さと違って、彼女の部屋はこざっぱりと片づけられ、彼女の大好きな可愛い小物が、玄関や部屋の壁、テレビの周辺にいっぱい飾られていて、心が和みます。

 トイレを借りると、そこもきれいに整頓され飾られて、気持ちの良い場所になっていました。(彼女を支援しているケースワーカーの人が、他の生保の人たちの汚れた部屋と比べて、あまりにもきれいなので感心して帰るそうです。)

 この日の一番のご馳走は、Sさんが早朝4時に起きて作り始めたという、東北の郷土料理でした!
「何も4時から起きて作らなくても・・・」と言うと、「だって、早くから支度して、ゆっくりゆっくり火を通さないとサケが煮くずれちゃうの」との答え。

 あったかくて、心までほっとするようなやさしい味付けの一品でした。私が買って持っていったお寿司を半ぶん残したSさん。訳を聞くと、
「何度も料理の味見してたら、お腹がふくれてきて・・・残りは夜に食べます」ですって。

 これまでのこと、これからのことをゆっくりと語り合えた新年会でした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ほっとすぺーす1月 予定表 | トップ | 全員が助かった小学校と「津... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事