お気楽ボランティア日記

楽しみながら、ボランティア   広がる、人の輪

姉の死  <その3>

2005年08月07日 | その他
 今日は姉の葬儀。読経が終わり、祭壇の花が摘み取られ、棺の中に横たわる姉の周りに、あふれんばかりに飾られた。

 そして火葬場で姉は、白いお骨になった。

 一連の弔いが終わって、私は不思議な思いにとらわれていた。涙がそれほど出ないのである。あんなに生前は姉のことを想い、気にかけていたのに。

 数年前に両親が亡くなったときは、ずっと泣いていた。亡くなった後も、一年以上、両親のことを考えるだけで涙があふれて、声をあげて泣いていた。

 しかし今回は、悲しいのに涙が出ない。その理由は、余り突然に亡くなったためか今も心のどこかで姉の死が信じられないでいるのだ。確かに、ずっと具合は悪かった。しかしそれなりの日常生活を送り、楽しんでいた姉なのだ。通院や入院はしてもこんなに早く亡くなるとは想像だにしていなかった。

 死体を見て、触れて、お骨も拾った。

 でも、私はまだ姉の死を実感していない。ついさっきも「8月15日は、姉の家に行く日だったな」と考えている自分にハッとした。
 何言ってるの?お姉さんはもういないじゃない!

 こんなことを繰り返して、少しずつ姉の死を受け入れるようになり、泣けるようになるのだろうな、と今は思っている。つらい・・・・
コメント
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