拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

白馬の王女様は来ず

2020-01-17 11:27:50 | 日記



フライブルクのドイツ語学校の休みの日に当てもなく黒い森をひたすら登っていったときのこと。いきなり視界が開けて広大な牧草地が目の前に広がった。遠くに見える町まで行くと、おとぎの国のよう。これがドイツ南西部のザンクト・ペーターである。もし昨晩のうちにザンクト・ペーターに一緒に行ってもいいよという人が現れたら、その人に身も心も捧げるつもりだった……が、白馬の王女様は現れず。オランダ人は再び彷徨うのである……ウソをついた。私はオランダ人ではない。こてこての浪花っ子である。またウソをついた。「こてこての」とくれば「浪花」だし、最近「浪速の恋の寅次郎」を見た影響もあって吐いた妄言である。「さまよえるオランダ人」(ヴァーグナー)と言えば、「パイレーツ・オブ・カリビアン」にも幽霊船が登場した。オランダ人船長的な役どころを演じたのはオーランド・ブルームだった。彼は「ロード・オブ・ザ・リング」でもかっこよかった。そのロード・オブ・ザ・リング」もやはりヴァーグナーの「ニーベルングの指輪」を彷彿とさせる。それらのことは置いといて(自分で書いたくせに)、「浪速の恋の寅次郎」の話。今見るとなかなかいい台詞がある。松坂慶子演じるヒロインがわざわざ大阪から柴又に来ればこれは寅さんでなくても自分に気があると思うだろう。ところが、それは別の人との結婚の報告だった。がっかりする寅さん。まあ、このあたりの成り行きはいつもの事だが、今回は台詞がにくい。彼女のことも考えてあげてと寅さんをなだめるさくらに対して、「俺のことも考えてほしい」。寅さんの心情吐露。泣けますのー、おいおい(泣いてる風。アニマル浜口氏の真似ではない)。因みに、学生時代のガールフレンドは(40年前のことだから今書いてもなんの差し障りもない。人物も特定しないし)、「男がつらいよ」が嫌いだった。だから一緒に見に行ったことはない。「スターウォーズ」はと言うと、第2作(エピソードⅤ。帝国の逆襲)を一緒に見に行ったが「さっぱり分からなかった」と言うので、その後一緒に見に行ったことはない。私はなんでも好きですよー。肉も魚も好きだし、オペラも映画も好き。その内訳を言うと、ドイツオペラもイタリアオペラも好きだし、寅さんもスターウォーズもゴジラも大好きである。ただし、ホラーものは自ら好き好んで見に行こうとは思わないなぁ。