拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

本物が歌う主題歌(男はつらいよ)

2020-01-03 11:56:47 | 音楽
あのスターウォーズだって最新作で現存の女優さんに故キャリー・フィッシャーの顔を貼り付けるような細工をしなかったんだから、男はつらいよの最新作は「おかえり、寅さん」という副題ではあるが、寅さんの登場シーンは回想シーンに使われた旧作の映像にて。しかも、その多くが元日にBSで放送された三作からだったから、なんだか直前に一夜漬けをして試験に挑んだ受験生の気分であった。新たに撮られた部分というのはあまり多くない。そんななかでも、「現在のリリーさん」が登場したのはうれしかった。寅さんとのことも語っていたなぁ。浅丘ルリ子さんは「やすらぎの刻~道」にも出てるから、最近、えらく親しみを感じる。前に観た映像が多いと言っても、やはり映画館で大勢で観ると違う。何度も観たシーンでも笑えるし泣ける。回想シーンと現在のシーンの織り交ぜもいろいろな意味で感慨深い。高校生だったゴクミが今はレディーだし、当時レディーだったさくらやリリーはもっともっとレディーである。さて、注目(耳)の主題歌。オープニングは桑田佳祐が寅さんの格好をして寅さんばりに歌っていたが、これも「奮闘努力」ものではあったが、エンドロールに流れた主題歌は本物、つまり渥美清さんの歌であった。これはもうずるいとしか言い様がない。天下の桑田佳祐も完全に渥美清さんの引き立て役である。そう言えば「イエスタデイ」でもエンドロールの曲だけは本物のビートルズの音源だったっけ。