拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

凧揚げ

2020-01-04 10:47:38 | 日記
凧揚げの「タコ」は昔は「イカ」だったが江戸城に落ちたりして危なかったので禁止になった(ドローンのよう)。その禁止令をかいくぐるため、江戸の町民が名前を「イカ」から「タコ」に変えて揚げ続けたという(チコちゃん情報)。「うちわ」を「うちわ」でないと言い張った政治家先生がいたが、言い訳の手法は同じである。今、凧揚げをする子供っているのだろうか。私の子供時代はありましたとも。正月になると文房具店で凧を買ってきて新聞紙で作った足を貼って、で、近所の空き地で飛ばすのだがたいがい隣の凧と糸がからまって思うように揚がらなかったことを覚えている。当時、年末年始というと、大晦日のレコード大賞、紅白、行く年来る年、そして年が明けると芸能人の隠し芸大会ってあたりが定番であった。NHKのニューイヤーオペラは、今のように過剰な演出はなく、オケが舞台の上にいて、歌手が入れ替わり立ち替わり現れて歌っていた。ヨーロッパのガラ・コンサートは今でもこのタイプである。紅白もそうだが、(妙な)演出を付けたがるのは日本人特有だろうか。以前は、純粋に歌を楽しめた。伊藤京子さんが「よひょー、よひょー」と歌っていた様子が目に浮かぶ。その他、冬休みの特別番組も楽しみだった。「ゴジラの逆襲」「ガッパ」をテレビで観たのもこの時期である。もう少し年がいって中学生になると、正月の深夜に放送されるエロチックな映画をこっそり観る楽しみが加わった。パゾリーニ監督の「デカメロン」、それから、これは何度となく記事に書いたが、青年が年上の女性によって「男になる」話。その翌日、青年が目覚めると女性が青年になりきって買いた日記がある。そこには「今日僕は男になった」とあった。この映画の題名がいまだに分からない。何人かの方々から「思い出の夏」だろうという情報をいただき、DVDを買って確かめたが残念ながら違っていた。スターウォーズが完結した今、この作品の題名探しが私の残りの人生の旅のテーマである(大げさ)。「男になる」と言えば、まだ10代の頃、幼なじみの某嬢が「あたしがあんたを男にしてあげる」と言ってくれてたのを真に受けて、いつしてくれるのかなー、いつかないつかな、と心待ちにしているうちに半世紀が経ってしまった。