ジョン・ウィリアムズの曲を集めたコンサートにヴァイオリンのパールマンが登場して、おっ、髪が白くなってる、いいお年だもんな、と思ったら、それどころじゃない。ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサートに登場したメナヘム・プレスラー（ピアノ）は御年９０歳。とっても調和のとれた温かい演奏だ。ときどき手を揚げてオケをひっぱる仕草（ラトルがいるんですけど）。こういう年寄り……もとい、大人に私はなりたい。この方に比べれば、パールマンは子ども（年齢的には、です）。ベルリン・フィルのパユだとか、オッテンザマーとかは孫（まったく、最近のベルリン・フィルはイケメンばかり揃えて気に入らない。その昔、ここの名人たちはごつかった。）。そんな中に、おっ、マドレーヌ・カルッツォ（同団初の女性団員。私と同世代）がまだいる。うれしい。定年までがんばってちょ。かつてこの団にいたホルンの大名人（バイロイトでいつも「ジークフリートの角笛」を吹いてた）は、定年直前に暴行事件を起こしてクビになったそうな。