拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ヒアシンス=オクタヴィアン

2015-03-24 09:08:14 | 音楽
オクタヴィアンの名前(Octavian Maria-Ehrenreich Bonaventura Fernand Hyacinth)の最後の部分、これを「ハイヤシンス」と訳してるのを発見。なんで?みんな「ヒアチントゥ」と歌ってるぞ。日本語だったら「ヒヤシンス」だろ?なんでわざわざ英語読みにしたの?(私の思いもよらぬ深淵な理由がある?)さて、オクタヴィアンがヒアシンスというのはなかなか意味深。ヒアシンスの語源は、ギリシャ神話のヒュアキントス。美青年で同性愛者。「オクタヴィアン=美青年」には単純に納得。32歳からも15歳からももてる。同性愛者っていうのも妙に納得。役の上では女好きの青年だが、舞台では女性が演じる(幕が開くと、女性二人がベッドにいる。)。オクタヴィアンで一世を風靡した某メゾも女性が好きであることを公表している。私は、この方に夫がいたことの方が驚きだった。なお、同性愛は古代ギリシャでは普通だった。プラトンの本には、弟子達がソクラテスに「美少年をご用意しましょうか?」と言うシーンが出てくる。じじーの相手をさせられる少年はいやだろうなー。さて、冒頭に書いた長い名前は名字を除いた部分。名字はなんだっけ。たしか、バラの騎士の第2幕で合唱がその名前を歌ってた。よし、冒頭から頭ん中で鳴らす。前奏のあとゾフィーのおとっつぁん、執事、マリアンネ、ゾフィーと歌が続いて、で「ロフラーノ♪」おおっ、これだ、「ロフラーノ」だ。ちなみに「Lofrano」で検索すると、現代のイタリア人がたくさんヒットする。そう、これ、イタリア人の名前なのだ。オクタヴィアンはイタリア系貴族であったのだ。