面白い。 今も昔も人の心は変わらない?
創世記25章。 『信仰者の親』と呼ばれるアブラハムの孫たちの話。
アブラハムの息子・イサクの双子の息子:兄のエサウと弟のヤコブの会話。
兄弟二人の特徴が顕著に出る会話です。
『エサウはヤコブに言った。「お願いだ、そこの赤いもの(弟が煮た煮物)を食べさせてほしい。わたしは疲れきっているんだ。」
ヤコブは言った。 「まず、お兄さんの長子の権利を譲ってください。」
「ああ、もう死にそうだ、長子の権利などどうでもよい」とエサウが答えると、
ヤコブは言った。「では、今すぐ誓ってください。」
エサウは誓い、長子の権利をヤコブに譲ってしまった。 エサウは飲み食いしたあげく立ち、去って行った。
こうしてエサウは、長子の権利を軽んじた。』
創世記 25章30節~34節
神が、アブラハムに そして アブラハムの息子・イサクに誓った『誓い』
『わたしはあなたの子孫を天の星のように増やし、地上の諸国民はすべて、あなたの子孫によって祝福を得る。』
アブラハムからイサクヘ。 イサクから息子へ。 そしてキリストへとつながる『祝福の一族の長子権』
『長子権』・・・ 兄のイサクは軽んじました。 弟のイサクは兄から奪い取りました。
兄は長子権を食べ物と引き換えました。 弟は母親の入れ知恵で長子権を得る。
今日は6月12日。金曜日。
金曜日は、午前は『聖書講義』と午後は『聖書通読会・聖書100週間』、聖書三昧の一日です。
今日の聖書通読会は 『創世記25章~36章』:『ヤコブの信仰』についてです。
今日は・・・
ヤコブ兄弟への特徴ある『親の教育』。 そして 『兄弟の熾烈な戦い』。 面白い!
『二人の子供は成長して、
エサウは巧みな狩人で野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で天幕の周りで働くのを常とした。
父イサクはエサウを愛した。狩の獲物が好物だったからである。 しかし、母・リベカはヤコブを愛した。』
同 25章27節&28節
親は、自分好みの子がいて、その子に『自分の信念』 を投影する。 のかもしれませんね!
イサクの双子の息子も、両親の影響を受けて、成長して行きます。
父が喜ぶのを見て・・・獲物を追って野を駆け巡り、益々、野の人となっていくエサウ。
母の知恵を受け継ぎ・・・家の周りで、母と共に、益々、穏やかさと知恵を身につけていくヤコブ。
『親の教育』 は 子の将来を左右するものと実感します! 一緒の恐ろしささえ覚えます
兄から『長子権』を奪い取った弟・ヤコブ。
母の英断の助言を得て、激怒しヤコブを殺そうと考える兄エサウの追跡から、逃げます
そんな逃亡の道すがら。
『ヤコブは石を一つ取って枕にして、その場所に横たわった。
すると、彼は夢を見た。
先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、
しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた』 同 28章10~12節
『Landscape with the Dream of Jacob:ヤコブの夢の景観』 Michael Willmann作品
『見よ、主が(夢見るヤコブの)傍らに立って言われた。
「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。
あなたが今横たわっている子の土地を、あなたとあなたの子孫に与える。
あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。
地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。」』
同 28章13節~14節
夢の中で・・・
神は、ヤコブに、兄から奪い取った、 『長子権の大役と責任』 を自覚させます。
同時に。
神は、ヤコブを、『誓いの言葉』 で励まし、祝福も与えます。
『「見よ、わたしはあなたと共にいる。
あなたがどこに行っても、わたしはあなたを守り、必ず子の土地に連れ帰る。
わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てることはない。」』
同 28章15節
いつも驚く私。
巨匠の描く『聖画』で、しっかりと、聖書の箇所をイメージできます。 『巨匠たちはどれだけ聖書を読み込んでいたのだろう!』 と。
エサウとヤコブ兄弟の話は、どんどん面白くなります。
話は続きます。
兄の追跡を逃れて、母リベカの故郷・母の兄ラバンの元で、20年間の長き逃亡生活を過ごしたヤコブ。
とうとう・・・
宿敵・兄の住む、父母の住む故郷、への帰還を決意します。
エドムの野で暮らしていたエサウのもとへ、弟のヤコブは再会を求める使者を遣わします。
エサウは四百人の供をつれて、ヤコブを迎えます。
ヤコブは兄エサウを恐れて・・・
『贈り物を先に行かせ、ヤコブ自身は、その夜、野営地にとどまった。
皆を導いて川を渡らせ、持ち物も渡してしまうとヤコブは独り後に残った。
そのとき、何者かが夜明けまでヤコブと格闘した。』 同 32章23節~25節
『Jacob Wrestling with the Angel:ヤコブと天使の格闘』
レンブラント作品。
『ところが、その人はヤコブに勝てないとみて、
ヤコブの腿の関節を打ったので、格闘しているうちに腿の関節がはずれた。
「もう去らせてくれ。 夜が明けてしまうから。」
「いいえ、祝福してくださるまでは離しません。」
「お前の名は何と言うのか」
「ヤコブです」
「お前の名はもうヤコブでなく、これからはイスラエルと呼ばれる。 お前は神と人と闘って勝ったからだ。」
「あなたの名前を教えてください」
「どうして、わたしの名を尋ねるのか」
と言って、ヤコブをその場で祝福した。
ヤコブは、「わたしは顔と顔を合わせて神を見たのに、まだ生きている」と言った。』
同 32章26節~31節
神は・・・
今回も。 ヤコブに約束したとおり、大事にはいつも現れて、直接に『顔と顔をあわせて』祝福して、ヤコブを励ましました!
結果・・・
ひたすら低姿勢でエサウの元に向かうヤコブの恐れは、杞憂に終わります。
エサウはヤコブとの再会を喜び、二人は共に抱き合って泣きます。
めでたし! めでたし!
人生・・・。
『イエスは言います。
「だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。」』 マタイ福音書 10章16節
ヤコブの信仰からも学びます。
どんな苦境に立たされても、
蛇のように、事態を冷静に見つめて判断する、賢さです。
鳩のように、混じりけのない聖さ、純粋さ、素直さです。
イエスの、人生訓、入れ知恵です!
皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。
明日は土曜日。 一週間お疲れ様でした。 素敵な週末をお祈り申し上げます。
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記録
今日・6月12日。14km。
5時30分。17度。 雨に負けてはいられない。 霧雨の中を走り出す。
得も言われぬ美しい緑の木々 そして カッコウやホトトギスのかわいいさえずり 私を応援してくれます。
・・・ランラン 6月走行距離合計 98㎞