マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

『主はダビデと共におられ、サウルを離れられた。』 そして 『わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。』

2019-07-05 14:00:00 | 聖書。聖書勉強会。教会。日常の信仰生活。

7月5日。金曜日。曇り。


  庭の花で・・・    『お出迎え』
 

   毎金曜日は、暑さにも負けずに集合、『聖書100週間』

     今日の範囲は、『サムエル記上 16章~31章』

    
     イスラエル一代目王・サウルが、
       嫉妬心からくる敵意で、
  どこまでも忠実な忠臣・ダビデを殺そうと、執拗に追い続ける姿。 あまりにも悲しい。
        人間の一面にはこんな面もあるのだろうか? と知らされます。


  『サウル王』
 最初の戦闘で、アンモン人に攻め囲まれたヤベシ・ギレアデを救い、民に王として歓迎されます。

 その後、家臣たちと共にイスラエルを率いて、ペリシテ人や周辺民族と勇敢に戦います。

 しかし、アマレク人との戦いで、
 「アマレク人とその属するものを一切滅ぼせ」という神の命令に従わなかったため、
      
   神の心は彼から離れ、
  『主はサウルを、イスラエルの王として立てたことを悔いらた。』15章35節 のです。
  『神の声』を伝えていたサムエルも、この時以来、サウルに会うことはなかった

     
  
   人は信仰をなくしていくとき・・・神が離れていくのでしょうか?

神を後悔させるほどに・・・人の人格は、油断すると、変わっていくものなのでしょうか?
   

そんな時。

 サムエルは、『ベツレヘムに王となる人物がいる』という『神の言葉』に従って、
          ひそかに、 
   サウルの後のイスラエル第二代目王となるエッサイの子・ダビデ、に油を注ぎます。

一方。

 サウルは、『主の霊はサウルから離れ、主からくる悪霊が彼をさいなむようになった。
        
     サウルの家臣はサウルに勧めた。
  「神からの悪霊が王様を襲うとき、
    おそばで彼の奏でる竪琴が王様の気分を良くするでしょう。」
 
 『サウルとダビデ』               レンブラント作品

    サウル王は、竪琴の名手であるダビデを、宮廷に迎え入れます。

        『ダビデが傍らで竪琴を奏でると、
    サウルは心が休まって気分が良くなり、悪霊は彼を離れた。


サウルとは反対に。
     若く元気で神に油注がれたダビデは、頭角を表してきます。

 
  ダビデは、イスラエルの兵たちが恐れをなすペリシテの勇者ゴリアテを討ちます。
  

 サウルに仕えるようになったダビデは、戦闘においても、目覚ましい働きをします。

    『ダビデは、サウルが派遣するたびに出陣して勝利を収めた。
       サウルは、彼を戦士の長に任命した。』17章5節

    女たちは、素晴らしい働きのダビデを称えて、
    「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った。」 と歌い、踊ります。
   
      サウルはこれを聞いて激怒し、悔しがって言った。
   「ダビデには万、私には千。、あとは、王位を与えるだけか。」

    この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。
    次の日、神からの悪霊がサウルに激しく降った。 18章6-10節


そんなある日。
   

  『ダビデは、サウルの傍らでいつものように竪琴を奏でていた。
 
 ダビデに槍を振り上げるサウル』

   サウルは、槍を手にしていたが、
     ダビデを壁に突き刺そうとして、その槍を振りかざした。
      ダビデは二度とも、身をかわした。』18章10-11節

  
 サウルは、ダビデの活躍と人気をねたんで、ダビデの命を狙うようになるのです。


     主はダビデと共におられ、サウルを離れたので、
    サウルはダビデを恐れ、ダビデを遠ざけ、千人隊長に命じた。』18章12節


   ダビデは、戦いのたびに家臣の誰よりも武勲を立て、名声を得ていきます。

   
     『サウルは、主がダビデとともにおられることを知り、
     ダビデを一層恐れ、生涯ダビデに対して敵意を抱いた。』18章28-30節 のです。


     
     サウルは、ダビデを殺そうと、執拗に追いかけます。
ダビデは、逆に、追いかけて殺そうとするサウルを、何度も殺害するチャンスはありましたがが、
       『神が油注いだ人に手をかけられない』 と言って、
        サウルに手を触れることはありませんでした。


  ダビデは、サウルに言いました。
    『「御覧ください。私の手には悪事も反逆もありません。
         あなたに対して罪を犯しませんでした。
   それにもかかわらず、あなたは私の命を奪おうと追い回されるのです。

    主があなたと私の間を裁き、私のために主があなたに報復されますように。
          私は手を下しません。
     古いことわざに、『悪は悪人から出る』と言います。
          私は手を下しません。

        主が裁き手となって、私とあなたの間を裁き、
   私の訴えを弁護し、あなたの手から私を救ってくださいますように。」』
                 
24章1-16節



最後に。

神の裁きがサウルに降ったのでしょうか?
神は、ダビデの祈りを聞き遂げられたのでしょうか?

   
    サウルは、最後に、ペリシテ軍との戦いに向かいます。

 

  『イスラエル兵は、ぺリシテ軍の前から逃げ去り、ギルボア山上で倒れた。
     ペリシテ軍は、サウルの三人の息子に迫り、討った。
     サウルは、剣を取り、その上に倒れ伏した。
   この同じ日に、サウルとその三人の息子、従卒、更に彼の兵はみな死んだ。』

  
  サウルの最後は、”ペリシテ軍の手にかかって死にたくはない” と自害します。

    サウルの息子たちは、ペリシテ軍の手にかかって、命を終えます。

        
    以上。今日の通読範囲・サムエル記上 16章~31章でした。
      サウルの心の葛藤に、大きな焦点が当てられました。

 

  レンブランが描いた『サウルとダビデ』。 もう一度ご覧ください。

    レンブラントは、
      不幸な王・サウルに光を当てた。
  サウルの生涯から学ぶ『人間精神の不思議』を、私たちに物語っている。
                        と言われているそうです。

            サウルの目が、憂いに満ちた、うつろな、悲しげな目ですね。


   同じように神に油注がれた、サウルとダビデの二人の人生。
    それは、あたかも、闇と光のように見える、二つの人生です。
    それは、『人間の二面性』を表しているのかもしれません。

      
      悪霊が多く存在するこの世において、
神から離れると、神に見放されると・・・
   人の人格は、落ちるところまで落ち、それが当然な生き方をするのかもしれません。
神から離れることなく・・・
   ダビデのように、日々、神に託宣を求め、主に尋ね、神と共にあれば、
   人の人格は、日々、浄化され、気高くなっていくのかもしれません。


   私たちも、
 日々の生活の中で、
    ”神様ならどうなさるかしら?” ”イエス様ならどうお考えになるかしら?” 
       ・・・と。 神の視点を持つようにすれば、
    ダビデのように、気高く生きていけるのではないでしょうか。

            以上。今日の聖書通読の私の感想の一部でした。お粗末様でした

 

そして。

今日は7月5日。年間第十三金曜日。

『今日の福音 イエスの御言葉

そのとき、イエスは通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、
    「わたしに従いなさい」と言われた。
     彼は立ち上がってイエスに従った。

 

      イエスはファリサイ派の人々に言われた。
  「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。
わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」』
                         マタイ福音書 9章9-13節


     マタイは、ずるいことをする徴税人だったようです。
       イエスは、そんなマタイを呼ばれたのです。

   人は、悪があっても隠された善も必ずあり、『二面性』を持っているのです。
  人は、人から優しく声をかけられれば、自分も『優しい面』を出すものですよね。

      
     ファリサイ派の人たちは、律法をしっかりと守り、立派な人でした。
  しかし、立派な人は、人にも立派さを要求して、人を裁くことも多々あるでしょう。

   
 私たちも、
    人には『多面性』があるのだから、人の一面だけを見て人を裁くことなく、
          裁きは神にお任せして・・・

 神が言われる『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』ホセア書6:6 ように、
      互いに大切にしあい、互いに優しくありましょう。

 

『今日の拝領唱』

         『わたしは世の光である。
    わたしに従う者は暗闇の中を歩まず、命の光を持つ。』
                 ヨハネ福音書 8章12節


皆様!
ご訪問に感謝申し上げます。
自転車に乗っていると、目を向けるほうに進んでいきますよね。穏やかな週末でありますように。 お元気で!


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2 コメント

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Unknown (migiwan)
2022-06-17 20:50:49
ダビデとサウル、とてもわかりやすかったです ありがとうございます。
Unknown (マリアテレジア)
2022-06-18 04:52:17
migiwan様
コメントありがとうございました。
migiwan様も聖書がお好きなのでしょうか。
私は聖書が好きで読み続けています。私は聖書の専門家ではなく、読む間に感じる『思い』をブログに書いています。素人の『思い』にすぎません。ご了承ください。
私もmigiwan様から学ばさせてください。よろしくお願いいたします。

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