鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

温泉ホテルの脱衣場で失くなったと思っていたTシャツの肌着が戻ってきた、世の中捨てたものでもない。

2022-03-25 | Weblog

 24日から東急ハーヴェスト伊豆山に泊まりに赴き、ここ最近ずっとコロナウイルス感染下で客足が落ちていたのがうそみたいに結構な人出で、熱海駅前の足湯は満員で大勢の人が群がっていた。24日の全国のコロナウイルス感染者数は4万9929人と1週間前の水準に戻っており、決して楽観は許せない状況となっている。それでもその日はゆっくりと温泉に浸かり、のんびりと過ごして、英気を養い、今朝は午前4時半頃に起き、朝湯に浸かって、温泉をたっぷり1時間は楽しんだ。で、脱衣場に戻り、籠の中を覗いたら、確か着てきたはずのTシャツの肌着が見当たらない。まだ、そんなにお客が入っていないので、間違えるはずがないのに、どうしたことか、とあたりを探したが、どこにも見当たらない。

 仕方ないので、肌着は身につけずに浴衣を着て、浴場をあとにし、いつものマッサージ機にかかった。そういえば、数年前にもここ伊豆山で、お湯から上がって脱衣場に戻ったところ、見知らぬご老人が籠から当方の赤い股引を引っ張り出し、まさに履こうとしているところだった。で、「それは私のですが‥‥」と言ってその行為差し止めたら、しばらくして件の老人は気付いたようで、股引をもどいてスゴスゴと引き下がっていったことがあった。どうやら認知症に罹っているようで、自分の衣類を置いた籠が見当たらないようで、その後もしばらくウロウロと歩き回っていた。

 でも今回はそんなうっかりと当方の肌着を持っていったとも思えない。マッサージ機にかかりながら、なにか当方の行いに不審の念を抱き嫌がらせをしているのではないか、とも察せられたが、そんな覚えもないので、勘違いで持っていったとしても自分の肌着はあるわけで、どこかで間違いに気づくのではないだろうか、それとも着ていたTシャツの肌着は確か南米のウルグアイで買い求めたもので、ひょっとしたらサッカーファンがそれと気付いて持ち去ったのだろうかとも思ったりした。再び脱衣場に戻り、屑籠などを点検したが見つからず、部屋に帰った。

 かみさんに経緯を話すと、それはやはり認知症の人が間違えていったのでは、として、もう鍵のあるロッカーに衣類を入れて、そうした災難に遭わないようにするしかない、とのアドバイスをくれた。前回の事件から直後には鍵のある所しか使わないようにしていたが、しばらくすると、以前のように開放した籠を利用するようになってしまった。高級感のある温泉ホテルをモットーにしている東急ハーヴェストでまさかそんなことは起こらないだろう、とのイメージがあるが、どっこい利用者のなかには認知症を患っている人もいるわけで、考えられないような事態が発生しないとも限らない、ということだ。

 利用者としては自らこうした事態に備えるには鍵のあるロッカーしか利用しないことで臨むしかないのかもしれないが、脱衣場にある鍵のついているロッカーの比率はせいぜい全体の20%程度しかない。往年の街中にあった銭湯ではほとんどが鍵のついたロッカーだった。となると、開放感のある高級ホテルのイメージとは合わないこととなってしまう。

 ともあれ、こうしたことがったことをホテル側に知っておいてもらうのはいいことだ、と思って、フロントへ事前の会計をした際に訴えて、報告した。まあ、出てこなくても仕方がない、という気持ちだった。どうせ、来月にはまた来るから、ひょっとして出てくるようなことがあったら、連絡を頼みます、といった軽い気持ちだった。そしたら、帰る直前になって、フロントから携帯電話に連絡があり、「ありました」ということだった。「どこにあったのか」と聞いたら、「脱衣場にあった」ということだった。おそらく、家族の者が気が付いて、そっと返しに来たのだろう、と推察できる。まさか、返ってくるなどと思いもしなかった。何と言っていいのか、わからないが、世の中捨てたものでもない、ということなのだろうか。

 で、めでたく帰途についたが、返りの熱海駅前はすっかりコロナウイルス感染前の状態に戻った大勢の人で溢れ返っていた。コロナ感染のリバウンドが起きているのは間違いないところだろう。

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