鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

京都御所などと同じような施設なのに迎賓館だけが1人1000円の入場料を徴収する理由がよくわからない

2017-01-14 | Weblog
 13日は東京・赤坂の赤坂離宮迎賓館を見学に行った。昨年末に沖縄から横須賀へ引っ越してきた知人が迎賓館へ行ってきたと写真付きのメールをもらって、長く東京に住んでいて迎賓館には行ったことがなかったので、ネットで申し込んだ。地下鉄の赤坂見附から歩いて、迎賓館に行くと、正面に立っていたガードマンが「西口にお回り下さい」と案内する午後2時からの見学で20分ばかり早くいくと、そのまま荷物検査され、券売機でチケットを購入し、スムーズに館内に行くことができた。

 迎賓館はもともと紀州徳川家の江戸中屋敷をあった約3万5千平方メートルの敷地に明治末期に当時の建築家、片山東熊らが赤坂離宮として建てたもので、我が国におけるネオバロック様式の西洋風宮殿建築である。当初は昭和天皇の住まいや東京オリンピック組織委員会など国や行政の機関として使用されてきた。、その後、外国からの要人を接待する施設がないということで、赤坂離宮を改築して迎賓館とすることが決まり、昭和49年に完成した。いまでは本館、正門、主庭噴水池などが国宝に指定されている。

 見学は2階の彩鸞の間から始まって花鳥の間、羽衣の間、2階大ホール、朝日の間をざっと見て回った。見学に要する時間は1時間程度とされていたが、館外に出たら30分もかからないほどだった。迎賓館といってもフランスのベルサイユ宮殿と比べれば取り立てて豪華な感じもしないし、特に感激することもなかった。事前には当然然るべき案内があるかと思ったが、いずれの部屋でも内容を紹介する音声が流れているだけで、あとは展示されているパネルを見て回るだけのあっさりしたもの。係員は要所に立ってはいるが、なにか質問があれば答えるだけで何も話してくれなかった。1日に時間を区切って1回何百人かの見学予約をとっているのに何か物足りない感じがした。

 外に出てみると。観光バスを仕立ててグループでやってくる人が多いように見受けられた。東京近郊に住んでいる人はいつでも行けると思っているから、わざわざで出かけてくるようなことはしないのだろう。むしろ地方の人は東京スカイツリーなどと組み合わせてバスを仕立てて観光にやってくるのだろう、と思われた。

 ひとつ納得がいかなかったのは入場料として大人1人1000円(子供は500円)を徴収することである。これまで国の同じような施設である京都御所や桂離宮、それに皇居などを申し込んで見学しているが、入場料を払った記憶がない。迎賓館と京都御所がどう違うのかわからない。民間の施設ならなら入場料の徴収もありうるが、こうした公共の施設で1人1000円を徴収する理由がわからない。確かに入場整備や警護、それに維持のためのコストのために多くの人が配置されていてお金がかかっていることは分かったが、だからといってそのために1人1000円もの入場料を徴収するのは理解できない。

 入場料を1000円も取るのなら、予約制にせずに自由にいつでも観覧できるようにすべきだろう。迎賓館として本来の目的のために使う日を避けなければならないので、純粋の観光施設として披露できないのはよくわかるが、それこそネットに公開して周知をはければいいだけのことではなかろうか。
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