鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

政府・自民党は熱海に都心並みの大型スーパーを築いたイオンの経営手法を学んでほしい

2014-09-21 | Weblog

 この5月に東急ハーヴェスト伊豆山の会員となって、熱海へ出かけることが多くなった。一時さびれていた熱海にまた活気が戻ったようで、いつ行っても多くの人が熱海駅周辺に集まってきている。何回も行くうちに多少の食品を購入してからハーヴェストへ行くのも悪くはない、と思って、先日行った際に駅周辺で買い物するのに適当なお店はないか、と思って、駅前のみやげ物店で、「この近くにスーパーはないか」と聞いたところ、歩いて20分くらいのとこおrに1軒だけある、とのことだった。

 で、教えられた通りに坂道を下って、商店街を歩いていくと必ずしも真っ直ぐな道ではないので、出てきたおばあさんに尋ねると、ずっと道なりに行った先にある、という。ついでに聞いたら、熱海には1軒しかスーパーしかなく、住んでいるみんなが買い物に行くお店だという。それならぜひ拝見しなくてはと思い、なおも進んでいったところ、熱海駅から30分ほど歩いたところにそれらしきピンク色の建物があるのが見つかった。確かめてみると、イオンの経営するマックスバリュー熱海店であった。

 店内に1歩足を踏み入れてみて、驚いたのは平日のお昼近くの時間にも拘わらず、店内には多くのお客がひしめいていた。それもほとんどがおじいさん、おばあさんで、家族連れは数えるほどしかいなかった。店内はおよそローカルなスーパーというよりは都心にあるスーパーといった趣きで、新鮮な野菜、果物からお惣菜、お菓子、飲料などの食品はもちろん家庭用品から雑貨まで取りそろえた本格的な品ぞろえであった。品物も新鮮で、価格もリーズナブルな水準であった。レジの一角にセルフコーナーがあり、お客が自分で買った品物をスキャナーにかけて自己申告する体制を取っていたことにも驚かされた。考えてみれば、熱海には1人暮らしのご老人が多いようで、そんな老人の生活を支えるのに必要な商品を取り揃えていて、この賑わいをもたらしているようだ。

 マックスバリュー熱海店がいつ開店したのかわからないが、来る途中に教えてくれたおばあさんが言っていたように「熱海の住人はみんなこのマックスバリュー店に足を運んでいる」というのがよくわかった。トイレには「いつでもバックヤードの見学を受け付けます」との貼り紙があり、イオンが地域に溶け込もうとしている姿勢であることも理解できた。

 イオンはいまやイトーヨーカドーと並ぶスーパー業界の雄で、全国にチェーン展開しているが、熱海のような観光地にも立地しているとは知らなかった。熱海市の人口は約2万1千世帯、4万人で、ここ40年くらいピークの5万2千人からジリ貧状態が続いている。そんなところに立地しているイオンの地域ナンバーワン戦略に敬意を表したい。内閣改造後、にわかに声高に地方創生を叫んでいる政府・自民党にイオンの経営者の爪のアカでも煎じて学んでもらいたいものだ。帰りに歩いてみたらマックスバリュー熱海店から熱海駅まで20分強かかったが、今度熱海に来る時には必ず立ち寄って美味しいものを購入してみたい、と思わせた。


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