鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

郵便局員の熱心さは買えるが、周りの状況を見たうえで展開してほしい

2010-08-14 | Weblog
 先日、溝の口駅前のノクティビル地下にある郵便局へ行った時のことである。確定申告の修正に伴う所得税の納付をするためで、他にも用があったので朝一番に銀行のATMで必要なおカネを下ろしたうえで行ったところ、案の上ほとんど人がいなくて番号札5番で、次に呼ばれる順番だった。ところが、窓口の3つともそれぞれ事務取扱中ですぐ前で待たされた。次に呼ばれるものと待っていたら、3人が3人ともそれぞれ郵便局員から、なにやら説明され、長々とやり取りしている。
 すぐ傍なので、聞くともなく聞いていると、どうやら郵便貯金のお金を投資信託か、なにかに運用したら、利回りがどうなるか、と郵便局の新商品の説明をして、お客はそれに対して質問をしたりしている。待っているのは当方一人だけで、空いている、と思ってのセールス活動で、局員はおよそ待っている人がいることなどこれぽっちも考えていないようだ。5分以上もその状態が続き、待つのにもしびれが切れてきたので、よほど「いつまで待てばいいんでしょうか」と声を出したくなったが、いつも行く郵便局なので、それも大人げないと思って止めた。
 そういえば、つい1カ月前にもこの郵便局に配当金の受け取りに来て、セールスにあったことを思い出した。誠実そうな若い局員がおカネを渡す際に「お客さんは保険には入ってますか」と聞かれたので、つい「保険には一切入ってません」と答えたら、「がん保険でいいのがあるのですが」と言い、「お客さんの生年月日はいつですか」と聞いてきた。面倒だな、とは思いながら、答えると、それを書き取り、「しばらくお待ち下さい」と言って席を立って奥の端末機のところへ行き、キーボードを叩き保険会社お馴染みの一枚の提案書をプリントアウトして戻ってきて、がん保険の冊子とともに説明をし始めた。
 この時は保険は嫌いなので一切やってないことを討論しても仕方ないし、行きがかり上、局員の説明を聞いたが、思わず後を振り返り、待っている人がいないかどうかを確かめたほどだった。幸い、朝の早いうちで局内は閑散としていたので、差しさわりはない、とでも判断してのことだったのだろう。その場は「検討してみます」と引き取って収めた。
 待つのは嫌だ、と思って早い時間を選んで行ったのにキャッチセールスにかかって時間を取られるのでは何のために朝早く行ったのか、わからなくなる。
 もっとも日本郵政の民営化で、郵便局も保険や投資信託の販売に乗り出して、局員一同でセールスにあたっているのだろう。親方日の丸時代から考えられない熱心さは買えるとしても周りの状況をわきまえたうえで展開してもらいたい。さすがに列を作ってお客が待っている昼時にはそうしたセールス活動は見られず、朝一番など比較的空いている時間帯を見越してセールス活動と決めて行っているのだろうが、少なくとも局長は客待ち状態を見て、時には局員に行き過ぎたセールス活動をたしなめるようなkじょとがあってもいい、と思う。通常の業務の遂行を妨げるようなセールス活動は自粛してもらいたいものだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 守り神であるはずのヤモリが... | トップ | 猿之助の向こうを張った海老... »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事