鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

温情あふれる裁判長の采配に美人姉妹の冷え切った関係は元に戻るのか?

2014-08-21 | Weblog
 20日は東京・霞が関の東京地裁へ裁判の傍聴に出かけた。408号法廷の午後1時半からの損害賠償請求民事訴訟を傍聴した。原告、被告とも妙齢の美人で、いずれもたった1人で法廷に乗り込んできているのが異様な感じだった。普通はは証人は宣誓を一緒にするのだが、原告側がそれを阻み、1人で宣誓し、法廷に厳しい雰囲気が漂った。まず証言台に立った原告は2年前にネットで大麻を常習しているとか、暴力団との付き合いがあるとか、中傷の記事が投稿され、「本業のモデルの仕事をすべてやめざるを得ず、事務所のみならずスポンサーにも多大な損害を与えた」として被告を訴えるに至った経緯を語った。警察にも届け、犯人を特定してもらおうとしたところ、数日してネットに投稿記事を載せたのは実の姉であることが判明したと告白した。
 その姉から数日して電話があったことから判明したのだが、実の姉がそうしたことをした背景には外からは伺い難い姉妹の確執があったようだ。原告によると、大麻を吸ったのは6年位前に2、3回だけで、それも「姉と一緒に吸った」という。その姉がネットに投稿したと知って、原告は驚くとともに両親を交えて姉と話し合いの場を持ったが、当の姉は謝罪すこともなく、「嫌がらせしてやろう、と思っていた」と自ら行った行為について反省のそぶりも見せなかった、という。
 一方の被告である姉は証言台に立って、「2年前に妹が社内吊り広告に出ていることを知って、大麻の常習者である妹が人前に出て仕事をしているのはけしからぬことだ、と思ってネットに投稿した。社会のためにもよくないことだ」とおよそ実の姉らしからぬ言明をした。ネットに事実を投稿することで、本人のため、社会のためになると思った」と公言した。原告にもその時、「過去に大麻の吸引やや暴力沙汰があるけど大丈夫か」と確認したところ、妹からは「みんなやっていることだ」と言ったので、「みんなに知ってもらいたいと思って投稿した」と語った。
 モデルとして活躍する妹に対し、嫉妬心があったのではと思われたが、その点については代理人から触れられることはなかった。ただ、被告に対し、原告の代理人から「ネットに投稿する前に他の方法を考えなかったのか」との質問があり、被告は「思いつかなかった」と答えた。
 被告は投稿の際に実名でなく、幼いころの友人の名前を語っていたのも不審な点である。その点を裁判長に聞かれ、「妹は普通に話してわかる人ではないから」と答えた。その後、裁判長から「妹さんが大麻を吸っていることを本人の口から聞く以外に確認したことがあるか」と問われ、「「特にしていない」と答えた。それに対し、裁判長は「妹さんが人とは違うと思っているのなら、大麻吸引の言動は誇張とは思わなかったもか」と畳みかけられていた。
 さらに裁判長は被告に対し、「自分のやったことはいいことだと思っているのか」と聞き、被告は「はい」と答えた。
最後に裁判長はこれからどうするか難しい」と裁判ではなく、姉妹の行く末を案じるような発言をし、双方とも13階の37部に来るように命じ、協議することで法廷をあとにしたが、裁判の結果よりも姉妹の仲が未来永劫に別れたままとなるのを避けたい、とも思惑がありありだった。その意味では裁判官の温情があふれた稀有な裁判であった、といえそう。
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