鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

さんまの娘、IMALUがMステーションに出演し、歌を聞いてのけぞった

2010-03-06 | Weblog
 5日夜、テレビのチャンネルを動かしていたら、たまたまフジテレビのMステーションで明石家さんまの娘のIMALUが出演しているところだった。そういえば、テレビの番組欄で初登場する、と出ていたことを思い出した。さんまがトーク番組dえしきりと笑いのネタとして使っているので、そんなタレントがいるとは知っていたが、画面で見るのは初めてだった。歌の番組なので、歌手としての出場で、司会のタモリらと少し話した後、自分で作詞したとかいう「そんな名前欲しくないよ」という歌を歌ったが、聞いてのけぞった。
 というのも3月の卒業式シーズンに合わせたのか、まるで学芸会で、どこかの素人女子高生がたまたまテレビに映っている、という感じで、少なくとも歌手の歌としては聞けたものではなかった。歌詞もどうっていうことのない内容で、歌ともセリフともつかない様子で、およそ感情の伝わってこない、ひどい内容だった。本人は上がっていたと感想をもらしていた、というが、お粗末の一言に尽きた。さんまと大竹しのぶの娘ということを知らなければ、「これ、何」といった感じで、素人の歌番組ではないか、と錯覚するごどだった。Mステーションには他に倉木麻衣とか、嵐など歌手、グループが出演し、脇に控えていたが、内心のけぞったことだろう。
 司会のタモリもいつもの軽妙な乗りでなく、なにか奥歯にものが挟まったような応対ぶりだったことが、理解できた。おそらく、さんまがタモリあたりに頼み込んで、なんとか出演を依頼して実現したのだろうが、1000回を超える歴史を誇るMステーションがおカネなり、コネで出演できる番組であるとの印象すら与えた。明石家さんまはお笑いの世界ではいまや大御所的存在で、その娘とあれば、いかにフジテレビの有能なプロデューサーといえども逆らえない、ということなのだろうか。
 IMALUはさんまと大竹しのぶの間に生まれた20歳のタレントで、「そんな名前欲ししくないよ」は2枚目のシングルCD。ルックスはお世辞にもかわいい、とは言えない程度で、いわれてみればさんまと大竹しのぶにどこか似ている感じはある。まず、親の七光りがなければ、テレビのライトが当たる世界には出てこられなかったことだろう。
 歌の世界にはいつか世の中へ出ていこう、と日夜精進して練習に励んでいる歌手の卵がわんさかといる。そんな人たちにとって、Mステーションに出演することは夢のようなものなのだろう。それを親の七光りであっさりと実現してしまうのだから、やりきれないものとして映ることだろう。芸能界はどろどろしたもので、なんでもありの世界だ、ということが如実に明らかになった、と言えなくもない。
 IMALUとはどんな由来のある命名なのか聞いたことはないが、ひっくり返すとULAMI、つまり「恨み」となる。まさか、本人が全国の歌手の卵たちから恨みを買う、と思ってつけたとは思えないが、そんなことでも思いたくなるIMALUのMステーション出演だった。
 これから芸能界をめざそうと思っている人は芸能界、そしてテレビの世界というものはこんなものだ、と覚悟しておくべきだろう。
コメント (4)
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