鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ネジが1本どころか、何本も抜けている安倍首相

2007-06-23 | Weblog
 安倍首相が夏の賞与を一部返上する、と日本経済新聞がスクープした。年金保険料の納付記録漏れ問題の責任を取るとのことだが、そんなことで世論をやわらげられると思っているとしたら、その政治センスを疑いたい。そんな姑息な手段で、国民怒りが静まるはずはないし、もと他にやることがあるだろうに。裸のピエロとなった安倍首相にはもはやアドバイスするブレーンはいないのか、そんな下らない話をさもスクープのように取り上げる日本経済新聞もお粗末である。いい加減に安倍支持の看板は下ろした方がいい。
 国家公務員の夏季ボーナスの支給日は29日で、安倍首相は昨年と同額の約566万円ももらう、という。安倍首相は議員歳費を上回る数百万円を返納し、趣旨からして柳沢伯夫厚生労働相と村瀬清司社会保険庁長官も自主返上に追随する、という。
 これだけ世間を騒がしておいて、夏季ボーナスの一部返上くらいで、世論の矛先を交わそう、と思っているのなら、思い違いも甚だしい。柳沢大臣、村瀬長官はもっと早くに辞任すべきだし、安倍首相も早期に退陣すべきだろう。
 決まりだとはいえ、首相があの程度の仕事ぶりで、5、600万円ものボーナスをもらうことの方が腹立たしいことである。
 よく、業績の悪くなった企業の社長が役員の報酬をカットすることを決めたりするが、そんなことをする前に業績を立て直すために施策を打つべきだろう。経営手腕のないトップに限って、コスト削減、報酬カットをやる。大株主、メインバンクのご意向を忖度して、ご機嫌をとっているに過ぎない。打つべき手をうって、ダメなら退くくらいの度胸が欲しいものだ。
 安倍首相の行ったことはそれと同じである。安倍首相がだれに対してご機嫌をとろうとしているのか、定かではないが、どうせ中曽根康弘はじめ自民党の大御所に向けたメーッセージでしかない。
 最近の安倍首相のテレビに映る顔は視線が宙をさまよっており、うつろげで自信なさげである。第一、目に光がない。頭のネジが1本どころか、何本も抜けているようだ。こんな人に日本の舵取りを任せてはおけない、と思うのは鈍想愚感子ひとりだけではないだろう。
 
コメント (2)
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