鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

モノみな値上がる梅雨時かな

2007-06-02 | Weblog
 6月になった途端、一斉にモノの値段が上がり出した。まるで、これまで我慢に我慢を重ねてきたのが、もうこらえきれなくなったかのようで、先日はロシア政府が生きたカニの輸出を禁ずる措置を打ち出し、すでにタラバガニの小売価格は1キロ9000円になっている、という。うなぎも資源枯渇からか、この夏には食卓にのぼる機会が大幅に減りそうな見通しとなってきた。バブルがはじけて以降、企業は必死にコスト削減に取り組み、提供商品の値上げをなんとかしないで、きたが、ここへきて、食品を中心に値上がり傾向が出てきたため、一斉に値上げの構えをみせ始めている。デフレ転じて、一挙にインフレ模様となってきた。
 最近の値上がりの先頭を切ったのは原油価格の高騰を受けたガソリンで、次いで土地価格の上昇を先取りした形で、オフィスの賃料が上がり出し、ところによっては以前の倍にまで上がっているところもある。そして、バイオ燃料への転換へのあおりを食って、マヨネーズの価格が上がり、連れてオレンジなど果汁飲料や食料油の価格も上がり出した。製紙メーカー各社はティッシュペーパーを値上げする予定だし、原油価格高騰や原料価格の上昇を理由に値上げを予定しているものは続々と出てきそうな見通しである。
 さらにはサラリーマンには痛い住民税のアップが控えており、今年は所得税の定率減税が廃止され、実質的な増税もあり、庶民の台所を直撃することになりそうだ。
 おまけにタクシー料金の値上げ申請は参院選があるので、一端は見送られたが、参院選後には再び検討され、実施となる公算が強い。となると、それを待っていたかのように各種サービス業の料金が値上げされることになるだろう。
 この10年以上、耐えに耐えてきた企業の合理化努力はもう限界にきており、このうえは製品価格のアップによる売上高の拡大しか、手はないところまできている。となると秋を待たずに一斉に値上げラッシュが起きても不思議ではない。
 梅雨時のうっとうしい空模様が始まる前に値上げで、先行き暗い。このままいけば、庶民の懐は寂しくなるばかりだが、一体、だれが、いつ、そしてどのように、このつじつまを合わせてくれるのだろうか。
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