prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

8月20日(月)のつぶやき

2018年08月21日 | Weblog

「群盗」

2018年08月20日 | 映画
韓国映画なのだけれど音楽(イ・ジス)がまるっきりマカロニ・ウェスタン調なのに驚く。
ガトリング砲まで出てきたのにはもっとびっくり。
弓の名手の女を含めてキャラクターの性格づけも集団戦の基本とはいえ凝っている。
平原を集団で走る姿が素晴らしく恰好よく、アクションシーンも迫力あり。

義賊たちが横暴をきわめていた両班をこらしめて圧政に苦しんでいた民衆たちに奪った食料やカネを配る、という内容は「夕陽のギャングたち」などの革命ものとは通じるものがあるのかもしれない。
韓国映画は「続・夕陽のガンマン 地獄の決闘」をリメイクした「グッド・バッド・ワイアード」を作っているが、どの程度影響を受けているのかと思う。

敵役のカン・ドンウォンが怜悧な美男子で剣をとってもやたら強く、妾腹だからと父親からうとまれているといった性格づけが効いている。

ヒーローのハ・ジョンウの生まれが屠畜業(字幕では「と畜」と出るので何かと思った)で明らかに差別されているわけで、他の仲間も多かれ少なかれ疎外され排除された連中であるのが映画全体の怒りの駆動力になっている。

「群盗」 - 映画.com

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8月19日(日)のつぶやき その2

2018年08月20日 | Weblog

8月19日(日)のつぶやき その1

2018年08月20日 | Weblog

「毒婦高橋お伝」

2018年08月19日 | 映画
中川信夫監督、若杉嘉津子主演という「東海道四谷怪談」のコンビの再現。美術の黒沢治安、音楽の渡辺宙明も同じ。

毒婦というのもあまり使われなくなった言葉で、試みに辞書引いてみると
「人をだましたりおとしいれたりする無慈悲で性根の悪い女。奸婦(かんぷ)。」(大辞林)とある。

映画の内容とすると当たっているのはこの定義の前半までで、後半の「無慈悲で性根が悪い」というのはあまり当たらない感じ。
全体に薄幸な女がそれゆえに悪事に手を出さざるをえなくなり、男たちの間を行き来するメロドラマ的な作り。

冒頭、お伝が警察に追われて車屋を雇って逃げるが、その車屋がいっこうに止まろうとしない、どこに連れていくのかという場面のくるくる回転する車輪を「無法松の一生」ばりに巧みに生かしたモンタージュが冴えている。

態度の大きい金持ちが丹波哲郎。出てくるだけでなんとなく可笑しい。

毒婦高橋お伝 - 映画.com

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8月18日(土)のつぶやき その2

2018年08月19日 | Weblog

8月18日(土)のつぶやき その1

2018年08月19日 | Weblog

「破戒」(1948 木下恵介監督)

2018年08月18日 | 映画
1948年というから戦後三年目だが、宿場のオープンセットなど立派なので驚く。

もともと東宝の企画だったのが東宝争議で流れかけたのを、筈見恒夫の仲介で松竹にそのままスライドして実現し、主演も東宝専属の池辺良(この二年前にも阿部豊監督で同じ「破戒」の瀬川丑松役を演じている)というのも戦後間もないあまりがちがちに縄張り争いしていない時期の話という感じ。

市川崑監督・市川雷蔵主演版が硬質な叙情の一方でクライマックスを丑松と学校の生徒たちとの別れをメインにしていたのに対し、こちらはあからさまな差別主義者の教員たちとの対決がメインで子供たちとの別れはそのあとに続くものとして扱われる。
脇が小沢栄太郎、東野英治郎、東山千栄子など俳優座揃い踏み。

猪子連太郎が暴漢に襲われた後、宿場の道を友人の宇野重吉たちと歩いて対決の場に向かうのを上から押さえて追う木下恵介得意の移動撮影の見事さ。
それぞれのカットは割とさらさらした調子なのだが、組み立てられていくうちに流麗な名調子になる不思議さ。
宇野重吉の旧制高校的な友情に篤い友人役が良い味。

それにしても差別をストレートに扱っているのを見ると、妙にどきりとするこちらの感覚の方がひねくれているのだろう。

破戒(1948 木下恵介) - 映画.com

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8月17日(金)のつぶやき その2

2018年08月18日 | Weblog

8月17日(金)のつぶやき その1

2018年08月18日 | Weblog

8月16日(木)のつぶやき その2

2018年08月17日 | Weblog

8月16日(木)のつぶやき その1

2018年08月17日 | Weblog

「詩季織々」

2018年08月16日 | 映画
三本からなる中日合作のオムニバスアニメ。
舞台は中国、監督は三本のうち二本は中国人、一本が日本人、作画スタッフは日本人中心。
物語の舞台はすべて中国。中国の近い過去から現代に至る、農村から都市、下町から高層ビルが立ち並ぶ街まで多彩。

もともと中国のアニメ業界のブランドHaolinersの代表も務めるリ・ハオリン(李豪凌)監督が、 新海誠監督作で有名なコミックス・ウェーブ・フィルムにオファーを送り続けたことにより、プロジェクトが始動したとある。
どちらかというと内容からしても中国主導で日本側はアニメ技術を提供した感。

キャラクターデザインは完全に日本製アニメのそれで、作画スタッフも日本名がほとんど。
映像は光の感覚からデジタル処理からすこぶる高度。

中国の変貌の速さと、あまり国によっても変わらない、家族の情や恋愛といった若者たちの心情とが両立している。

カセットテープを小道具に使った第三話のノスタルジーは日本のそれと変わるとところがない。意外性を狙った話法もなかなかいい。

「詩季織々」 公式ホームページ

「詩季織々」 - 映画.com

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8月15日(水)のつぶやき その2

2018年08月16日 | Weblog

8月15日(水)のつぶやき その1

2018年08月16日 | Weblog