prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「群盗」

2018年08月20日 | 映画
韓国映画なのだけれど音楽(イ・ジス)がまるっきりマカロニ・ウェスタン調なのに驚く。
ガトリング砲まで出てきたのにはもっとびっくり。
弓の名手の女を含めてキャラクターの性格づけも集団戦の基本とはいえ凝っている。
平原を集団で走る姿が素晴らしく恰好よく、アクションシーンも迫力あり。

義賊たちが横暴をきわめていた両班をこらしめて圧政に苦しんでいた民衆たちに奪った食料やカネを配る、という内容は「夕陽のギャングたち」などの革命ものとは通じるものがあるのかもしれない。
韓国映画は「続・夕陽のガンマン 地獄の決闘」をリメイクした「グッド・バッド・ワイアード」を作っているが、どの程度影響を受けているのかと思う。

敵役のカン・ドンウォンが怜悧な美男子で剣をとってもやたら強く、妾腹だからと父親からうとまれているといった性格づけが効いている。

ヒーローのハ・ジョンウの生まれが屠畜業(字幕では「と畜」と出るので何かと思った)で明らかに差別されているわけで、他の仲間も多かれ少なかれ疎外され排除された連中であるのが映画全体の怒りの駆動力になっている。

「群盗」 - 映画.com

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