prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「佐々木芳野さんを送る会」

2009年10月26日 | 映画
「Shall we ダンス?」「ウォーターボーイズ」「スウィングガールス」「船を降りれば彼女の島」などをプロデュースし、51歳の若さで卵巣ガンで亡くなったアルタミラ・ピクチャーズのプロデューサー「佐々木芳野さんを送る会」に行ってくる。

故人の言葉として「ガンというのは良い病気だ」なぜかというと「死ぬまでに準備が十分できるから」というのが紹介される。そして事実、自分で送る会の式次第も計画し、自分が入る棺の種類も決めていた。ちなみにエコな紙製の棺だったそうで、よくそんなのあるの知ってましたねと葬儀屋が驚いたという。
そしてにぎやかに送ってほしいと望んだそうで、「Shall we ダンス?」の撮影中に生まれたばかりの娘さんをスタッフルームに置いて仕事していたのだが、その娘さん(母親そっくり)が今中学生になって母親と一緒に習っていたというピアノを弾く。
その上、映画の音楽を担当してきた周防義和、ミッキー吉野、さらに「目を閉じて抱いて」に主演した高橋一也までが歌うというにぎやかさ。

田中麗奈ほかの「がんばっていきまっしょい」メンバー、妻夫木聡、玉木宏ほかの「ウォーターボーイズ」メンバーの同窓会的居並びよう、ほか故人の遺徳を偲ばせて驚くほど大勢の出席者が東宝撮影所のレストランルームを文字通り埋め尽くした。すぐ斜め前に役所広司がいるなんて状況、想像してなかったぞ。

故人の意思に従って、湿っぽいことを並べるのはよそう。
芳野さん、お世話になりました。さようなら。

なお、この会は写真、速記その他の記録がとられていたので、アルタミラ・ピクチャーズ公式ホームページで紹介されるかもしれません。


本ホームページ







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2 コメント

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佐々木プロデューサー (成層圏)
2009-10-28 00:28:45
初めまして。
私は佐々木さんと「船を降りたら彼女の島」について少しだけお話したことがあります。送る会はまさに「高田渡や忌野清志郎のいるあちらに行って来い」という送り出しの会だったようですね。参集した方々にはビッグネームも多くて会場の写真はさすがにダメでしょうが、エントランスでしょうか、少し様子が分かって大変ありがたいと思いました。

佐々木さんは一本筋の通った「凄い」方だったようですね。実はもっと若い人かと思っていました。

「キネマ旬報」にも記事が出るかもしれません。

それから、麗奈さん真実さん若菜さん絵夢さんそしてきりなさんの出演作は「がんばっていきまっしょい」です。

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R>成層圏さま (prisoner)
2009-10-28 15:50:12
コメントありがとうございます。
監督やスタッフ、協力してもらったテレビ局や宣伝部の人など、数え上げればきりがないような人が挨拶に立ちました。
一つ紹介すると、一番古い付き合いにあたる水谷俊之監督がホンダの宣伝映画を撮った時に、一番下っぱだった佐々木さんがロケ先のスタッフたちの靴をみんな磨いて回っていたというエピソードを紹介していました。別に木下藤吉郎的な意味でなしにいつも全力でみんなの面倒をみていたといいます。

なお、誤りは訂正しておきました。
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