「万引き家族」もれっきとした犯罪者一家(といっても血はつながっていない)の話だったし、それが日本の恥を晒しているかのようなアホな批判もされたわけだが、犯罪性そのものはフィクションに許された範囲と別に見ていてひっかからなかったのだが、今回の赤ちゃんを連れての道中は微妙にひっかかるところがある。
「万引き」の子供たちも無力だけれど、赤ちゃんとなると一人では本当に何もできないわけで、ああ不安定な状態にずっといるとどうも落ち着かない。
刑事たちがなぜ泳がせておくのかも不可解。背後に大掛かりな人身売買組織でもあってそのボスを捕まえるためとかいう理由があるわけではないから、早く赤ちゃん保護しないのかと思った。
韓国では淡泊すぎるといった感想がかなり聞かれたというが、監督の監督が同じモチーフを扱ったらどれだけこってりしたものになったかと思う。
赤ちゃんが本当に大きくなっていくのにはびっくり。