prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

SHERLOCK(シャーロック)2<新> 第1回「ベルグレービアの醜聞」

2012年07月23日 | 海外ドラマ
ホームズがアイリーン・アドラーのことを「あの女」(The woman)と呼ぶに至る経緯をずいぶんひねっています。原典の発表当時だったらホームズが女性に知的能力で遅れをとったりかすかに恋愛感情を持つだけでよかったのだろうけれど、今ではそれはもう当然として、スマートフォンをロックしているパスワードを解く知恵比べに恋愛の駆け引きを潜ませた手の込ませ方は相当なものです。

アイリーンがいきなりオールヌードで登場するあたりはびっくり(させるのが目的ですが。扮するララ・パルバー32歳は肌きれい)。ホームズも裸のまんまバッキンガム宮に行ったりします。ロバート・ダウニーJrのホームズも裸になるし、今日風ということですか。
アイリーンは「女王さま」でレズビアンを自称し、ホームズを「童貞くん」(英語で何て言ったんだ?)とからかいます。
品が悪いっていえば悪いけれど、これくらいやって当然とも思えます。

推理の画解きで過去の事件現場に現在のホームズやアイリーンが入り込む一種舞台的な演出技法はずいぶん凝っています。

時間経過をホームズのバイオリン演奏の曲目がクリスマス向けや「蛍の光」になっていくことで表現するのがしゃれています。

メールの文面などがテロップで画面にはめこまれる技法はおもしろいけれど、ときどき見ずらくなります。

「ボヘミアの醜聞」が下敷きになっているけれど、今回のスキャンダルは「コベントリー爆撃」になぞらえられたりして、イギリス国内のことに限ったみたい。「ベルグレービア」とはロンドンの大使館の多い高級住宅地だとのこと。いまどきうっかり外国を悪者扱いできませんしね。

チャンネル [BSプレミアム]
2012年7月22日(日) 午後10:00~午後11:30(90分)

番組内容ロンドンを疾走する21世紀のシャーロック・ホームズ、待望の第2弾!シャーロックが恋におちる?「あの女」と呼ばれる大胆不敵な女性が握る国を揺るがす写真とは?
出演者ほか
【声】ベネディクト・カンバーバッチ…三上哲,マーティン・フリーマン…森川智之,ルパート・グレイヴス…原康義,ユナ・スタッブス…谷育子,アンドリュー・スコット…村治学,ララ・パルバー…永島由子,マーク・ゲイティス…木村靖司,ルイーズ・ブリーリー…片岡身江,
【演出】ポール・マクギガン,【脚本】スティーブン・モファット,【製作総指揮】スティーブン・モファット,マーク・ゲイティス,べリル・バーチュー

シャーロックとジョンは突然、バッキンガム宮殿に連れて行かれる。シャーロックの兄マイクロフトが現れ、匿名の依頼人は「高名な方」で、国家の一大事だと告げる。依頼内容は、性的サービスを提供し、「あの女」と呼ばれる女性アイリーン・アドラーが持つ写真を奪うこと。ある若き女性の不名誉な写真だ。シャーロックは、王室を相手に自ら写真の存在を知らせてきていながら、なにも要求していないアイリーンに猛烈な興味を抱く。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。