積ん読
2020年04月23日 | 本
本棚にびっしり本が詰まっているのを、あれ全部読んでるのかと揶揄する発言をときどき見る気がするけれど、あたしの場合はまあ読んでいるのは半分くらい。いわゆる積ん読です。
ひとつには手元に置いておく本は読むのに手間と時間がかかる、買っておかなくては読まない本だから。割りと簡単に読める本は図書館で済ますことが多い。
手元に置いて何度も読み返すとなると、ごく限られたものになる。
で、そうやって長いこと積ん読状態になっていたのを最近やっと読み通したのが「マルコムX自伝」。1992年に公開された映画「マルコムX」に合わせて出版されたのを買うだけ買っておいてやっと読めた。
自伝といってもインタビュー・構成は「ルーツ」アレックス・ヘイリーによるもの。
聞き書き、それもテープレコーダー(当時は録音機といえばそれだった)を回さないで耳で聞いて覚えたものを書き起こし、あとでマルコムが読んで修正するという手順を踏んだ。
機械的に録音されていると思うと警戒して話さないようなことも、人と人同士で話すと口がほぐれるというところもあったらしい。
マルコムの大きな転機が刑務所で大量の本を読みまくって勉強したことだというのが面白い。