prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

バルチュス展

2014年06月22日 | アート
閉幕一日前にやっとつかまえる。

展覧会の目玉になっている「夢見るテレーズ」の前で幼稚園児くらいの女の子がお絵かき帖を開いて何やらがしがしと描いているという場に居合わせた。しかし、ああいうきわどいといえばきわどい画の前に平気で幼女がちょろちょろしているというのも日本らしい図というか。

あちこちから肌が一見きわどく見えるのだが、当人は無頓着というかどこかふてたような表情でいるのが傍らにしばしば描きこまれる猫のようでおもしろい。

窓際に背を向けている人物と猫とポーズをとっているメインの人物がそれぞれ興味や関心がばらばらでいるあたり、「ラス・メニーナス」のようでもあり完全な現代美術のようでもある。単純に絵画史のどこかに収まるという感じではない。

バルテュス展 - 東京都美術館



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