prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ワイルド・スピードX2」

2003年09月19日 | 映画
初めの方で車道を外れた車がPEPSIの看板に突っ込むのだが、看板は壊れず運転手もケガもしない。タイアップに加えて、不自然なくらい人がケガしたり死んだりしないようにして良識派の批判をかわす、各方面に気を配った作りということか。

これではカーアクションといってもちっとも危険性を感じない。エンドタイトルで流れるCGで作ったのと大して変わらないということになる。ジョン・シングルトンといったら前は「ボーイズ' ン・ザ・フッド」では黒人である出自を生かした映画も作り、「シャフト」まではその尻尾もついていたが、ここでは完全にマニュアル通りの仕事ぶり。ひたすら車の走りを見せて、バカみたいに単純なストーリーもあちこちつながらない。

ネズミを仰向けにした人の腹に置いた上にバケツをかぶせて火で炙り、熱から逃げようとするネズミが腹を食い破ろうとする、という昔の中国でやっていた拷問が唐突に出てくる。どこにネズミを飼ってたんだ、と思わせるし、食い破るまでやれるわけもないからスゴ味なし。

警官隊の隊長が見覚えのある顔だな、と思ったら「48時間」で凶悪犯をやってたジェームズ・レマー。
(☆☆★★)


本ホームページ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。