prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ゴールド・ボーイ」

2024年03月16日 | 映画
岡田将生が「ドライブ・マイ・カー」を再現するキレッキレぶり。あるいは「デスノート」のように、ひとりで悪役を背負わずに他のキャラが次第に嵌入してくるあたりのタッチ。
考えてみると、沖縄独特のでかい墓がこれだけ生かされて描かれたことはなかったかも。マーラーのアダージョと共に死の匂いがする。
キャラクターが進展するというより回想の中でひとひねり半して遡るような描き方が独特。
金子修介監督は中国で撮った映画があったと思ったが、製作体制でそれとの関連どうなっているのだろう。
ラスト近くシャッター街がちらっと写るのが「衰退している国」をさりげなく匂わせる。