prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「前田建設ファンタジー営業部」

2020年02月06日 | 映画
出だしでつまずいた。
建設会社がマジンガーZの格納庫を作るという架空のプロジェクトに邁進するという話なのだけれど、そういう頭から非常識でありえない話に巻き込んでいく手順というか手練手管が完全に欠けていて、いやにハイテンションの上司が一方的にパワハラまがいというよりそのまんまで押し付けてくるのだから、いや、それありえないでしょという部下の当然の反応が即見ているこちらの反応になってしまう。

次にオタクの部下の一人が腰巾着よろしく乗ってくるというのもこちらの感覚からはかけ離れっぱなしで、就業時間中に何の利益にもならないプロジェクトを勝手に進めるのを認める、あるいは気づかない会社ってどうよと思う。
広告では「実話」とあるけれど、本当かと思うし、仮にそうでもCGまで動員したばかにハイテンションな描き方は通常のリアリティラインを大きく外している。

何より実も蓋もなく言うと、マジンガーの格納庫(そのものでなく)を造るの、どこを面白がればいいのか。
これに乗れる人もいるらしいのだが、こちらは降参。

最近の日本映画、作品世界に巻き込む手順を踏まないでいきなり作り手のセンスを押し付けてくるの多いぞ。いや、最近に限らないか。




2月5日のつぶやき

2020年02月06日 | Weblog