prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「SAFE/セイフ」

2012年10月22日 | 映画
天才的な記憶力を持つためにチャイニーズ・マフィアの会計を暗記させられている中国人少女をジェイソン・ステイサムが守って戦うアクションもの。

というと、すぐ「レオン」を連想するが、これに加えてロシアン・マフィアとの抗争と、それを主人公が利用して両者を争わせるあたりは「用心棒」(さかのぼれば「血の収穫」)ばり。
正直欲張りすぎで、整理不足ぎみ。なんで少女を救うのを決めたのか、という肝腎の部分がよくわからなかったりする。

子供の目の前でこんなにバタバタ人殺していいものだろうか、後で悪影響出ないかと思うと、後といわずにすぐ出ます。白人の少女だったらこういう扱いになっただろうかと、疑問。あまり少女も可愛くない。

冒頭で時制や場所が複雑に交錯したり、襲撃されるのを車の中にカメラを出さず、さらわれるのをバックミラーに写して見せるなど演出が妙に凝っている。それがアクション映画の快感とは少しずれている。

パソコンに頼らずデータを全部人間に覚えさせるというのはヒッチコックの「三十九夜」のミスター・メモリー以来の手だけれど、これだけ記憶媒体が発達した現代に移すとまた別のおもしろさが出てくる。覚えている人間は殺せないわけですからね。それを主人公が応用するのもアイデアはいい。ただしこれも整理不足でハッタリなのか本当に覚えているのか曖昧だったりする。
しかし、数学の天才と記憶力とは少し違う気もする。

少女が覚えていた数字が生かされてマフィアが壊滅するのかと思ったらそうでもない。中途半端。
アクションシーンは一応見せますけれど。

中国語・ロシア語のセリフにいちいち英語字幕が出ない。英語圏のプリントとはまた別の版なのだろうか。

市長役がクリス・サランドン。スーザン・サランドンの元夫(もとの名前はスーザン・アビゲイル・トマリンSusan Abigail Tomalinといったのだが、結婚して変わった名前をそのまま芸名にし続けているわけ)。
「狼たちの午後」でアル・パチーノの「妻」である「男」を演じたり「リップスティック」のレイプ犯をやったりで、一種変態的な役が印象的だったけれど、ずいぶんお久しぶり。えらい渋くなってました。Imdbで見ると、ずっとテレビに出ていたのね。
(☆☆★★★)

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10月21日(日)のつぶやき

2012年10月22日 | Weblog

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しかし、若松孝二が連合赤軍の映画でベルリンで受賞したことは伝えられても、れっきとしたシンパ、というより同志だったことはあまり新聞・テレビでは伝えていないな。


全国で唯一スタバがない鳥取県。どう考える?と直撃された鳥取県知事、「うちには大きなスナバがありますから」。やるじゃねえか。

小暮 宏さんがリツイート | 11511 RT

O市長が国会議員の議席持たないまま党首として国政に意見するなんてなったら、昔の共産党みたいなことになるわけね。議席とればいいってものではないが。なんで名前出さないかというと、話題になってる人として文脈無視でカウントされては困るので。


スポーツ吹き矢というのを初めてやってみる。35点満点で27点。初心者としてはいい方らしい。相当大きく呼吸する。


双葉十三郎が週刊誌の対談記事でタランティーノについて「あの人は虚名」と断定していたのを、急に思い出した。俺もそう思う。


コピペ日記 : NHKスペシャル「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞“革命”」 blog.livedoor.jp/katikujin/arch…