prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

警視-K #1 #2

2012年10月10日 | テレビ
「影武者」を降板した直後の勝新太郎が製作・監督・主演し、低視聴率で13本で打ち切られたことで逆に有名なテレビシリーズ。
テレビ版「座頭市」同様、シナリオはあってなきがごとしで役者のアドリブというか、監督(というより座頭=ざがしらと言った方がいいかもしれない)の勝新の口立てで役者のその時その場の反応を引き出していく作り。

そういう微妙な生理感というかリアリティを感知するには正直テレビ画面だと気が散るし、話がわからないセリフが聞き取りずらいといった当時よく言われた不満は今見てもある。

いきなり手錠を投げて悪者にがちゃり、なんて格好つけた場面が出てくるのがすごく唐突。
座頭市だったら居合抜きで悪者を切り倒す、という見せ場は確保されているけれど、現代の刑事ものではやたら殺すわけにもいかず捜査のプロセスがわからないと成り立たない。

合う人にはいいのでしょうけれどね。
日本映画専門チャンネルにて放映。

勝新太郎/奥村真粧美/川谷拓三/石橋蓮司
監督 原作
勝新太郎
脚本 公開年
高際和雄/勝新太郎 1980
上映時間 放送話数
49分 全13話

第1回「そのしあわせ待った!」今宿署勤務、賀津勝利<がっつかつとし>(勝新太郎)。彼は警視という身分でありながら、現場好きという理由だけで特別捜査室と二人の部下を持つという破天荒なデカ。そんな彼のもとに、選挙運動資金強奪事件が舞い込む。事件を突き詰めていくうちに、賀津は被害者の宮城(石橋)こそが狂言回しを演じているのではないかと疑り始める。

第2回「コルトガバメントM1911」血液を抜き取られた変死体が発見された。被害者から摘出された弾核は、ベトナム戦争時に使用されたコルトガバメント1911のものであることがわかった。入手経路を辿っていくうちに、賀津は身の毛もよだつような犯人に遭遇する・・・。

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