prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「まほろ駅前多田便利軒」

2011年05月16日 | 映画
人工授精とか子供を巻き込んだ麻薬取引とか、かなりハードなネタが混ざっているのだが、語り口はかなりゆるくて、ときどき笑える。

車のフロントガラスをバットでボコボコにされた瑛太が「なんじぁあ、こりゃあ!」と叫び、松田龍平が「似てないよ」という楽屋オチがひょっこり現れる。笑ったのは、場内で私だけだったが。
大森南朋と麿 赤兒と、大森立嗣監督の弟と親父が出ているけれど、どっちもけっこうヌケた感じで写っているのは身内で構えないでいられるせいか。

いまどき、これくらい最初から最後までタバコを喫ってばかりいる映画は珍しいのでは。特にアメリカ映画ではすっかりタバコが出なくなった。そういえば松田優作もタバコの喫い方にはこだわっていたなと思う。

まほろというのが町田をモデルにしているわけだが、堂々と「町田」という地名があちこちに写っているのは撮影に協力したのだから当然だけれど、海のないはずだが海沿いの道を走るシーンがあって微妙にずらしている。
(☆☆☆★★)


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まほろ駅前多田便利軒 - goo 映画

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